日本に産する種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:04 UTC 版)
チビクワガタ Figulus binodulusWaterhouse, 1873 関東以南の本土と伊豆諸島。生息地ではコクワガタの場合と似たような状態の朽木に成虫、幼虫共に普通にみられる。また、夏期の成虫は地上を盛んに歩行しているらしく、水の無い側溝にたまった落ち葉の下からも見出される。灯火にも飛来する。 オガサワラチビクワガタ F. boninensis Nakane & Kurosawa, 1953 小笠原諸島。チビクワガタよりも大型になり、横幅も増す。世界のチビクワガタ属の間でも最大級の種ではあるが、それでも最大個体で2cm程度である。 マメクワガタ F. punctatus Waterhouse, 1873 伊豆諸島・南西諸島。本土でも紀伊半島や中国地方などの一部の地方で確認されている。チビクワガタよりも さらに小さく、体型が若干細長い。林床に埋もれかけた細い照葉樹の朽ち枝にみられる。地域によってはルイスツノヒョウタンクワガタと混成し、同一の朽木から両者が見出されることも少なくない。 フィッシコリスマメクワガタ F. fissicollis 中硫黄島。イオウマメクワガタと以前はいわれていたが2010年に本種のシノニムになった。生態はほとんど解明されておらず、記録も若干標本があるくらいだが生態はマメクワガタとほぼ同じと考えられる。 ダイトウマメクワガタ F. daitoensis 北大東島・南大東島。マメクワガタよりも大きく、光沢が強めである。南大東島にはまとまった樹林が大変少ないため、水の干上がった用水路中に横たわる、モクマオウの朽木に生息する。
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