日本に於ける上演
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 15:57 UTC 版)
「アマールと夜の訪問者」の記事における「日本に於ける上演」の解説
日本初演は1954年、伊藤栄一指揮、二期会による。 『アマールと夜の訪問者』は、日本ではテレビ番組としてではなく、ファミリー向けオペラとして主として劇場等で上演されている。アマールの笛を模したオーボエのソロ。ボーイソプラノとソプラノ(またはメゾソプラノ)を組ませて聞かせるアマールと母の二重唱。3人の王様によるアンサンブルやソロの妙など、いずれも大劇場に比べ観客の至近で奏される。また、客席の反応を見ながら繰り出される滑稽な演技など、ライブ上演を通じてしか堪能できない楽しみは多い。楽器編成・必要最低限の役者がどちらも10人前後というキャスティングのコンパクトさが幸いして、市民オペラのプロデュースによる小規模劇場や学校・宗教施設での上演演目として取り上げられてきている。 ただ、学齢期の少年に現代的な和声によるボーカルスコアを歌わせ、舞台に上げるという点ではハードルが高く、国内の上演ではアマール役として成人女性のソプラノをあてることが一般的になっている。ボーイソプラノを起用した上演では、1970年代初頭から東京室内歌劇場を通じて公演に参画してきたTOKYO FM少年合唱団(旧ビクター少年合唱隊)が、現在までに多くのアマール役を輩出している。
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