日本における電信切手
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/16 09:09 UTC 版)
日本では、1869年の公衆電報サービス開始以来、電報料金は長らく現金納付であったが、1885年7月1日施行の国内電報の均一料金制導入とあわせて、電信切手による料金納付制度が導入された。電信切手は、当時電報事業を行っていた工部省により、使用開始に先立ち、1885年5月7日に発行された。 発行されたのは1、2、3、4、5、10、15、25、50銭と1円の10種類であり、凸版印刷で、印面は18×19ミリの大きさである。 明治18年(1885年)12月22日には、工部省が逓信省と農商務省に分割され、電報事業は逓信省に移管さた。1888年4月1日から電報料金を郵便切手で納付できるようになった。電信切手は、1888年3月31日に売捌き停止(発売停止)、1890年2月28日に使用禁止となった。その後は、1949年の郵電分離まで、電信電話料金の支払いに郵便切手を充てることができた。 日本では、電話の公衆サービスの開始(1890年)よりも前に電信切手が廃止されたことから、電話料金の納付に電信切手が用いられたことがない。
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