日本における二期作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 15:14 UTC 版)
日本では高知県や鹿児島県、沖縄県など年間を通じて平均気温が16℃以上の温暖な太平洋側の地方で多く見られる。台風の影響を避け、多くの収穫を上げる目的で行われてきた。又、超早場米収穫後の圃場の有効利用という意味もあった。 二期作を行う場合、第一期作の籾蒔きを3月上旬から中旬に行い7月中に収穫され、第二期作は7月中旬から下旬に行い11月上旬に収穫されることになる。 米の生産量がその需要に対して過剰となり生産調整が行われている状況から二期作はほとんど行われなくなっている。食味の良い米が先行されるという事情から二期作に適した品種の選択が難しいという状況もある。 平成5年大冷害の際、岩手県では翌平成6年の田植えに使用する種籾すらも不足する事態となったため、平成5年に収穫された稲を石垣島へ送り発芽させ、平成6年の一期作を2ヶ月前倒しして田植えを行い、5月に収穫された稲を岩手県で種籾として発芽させ同月中に田植えを始める、という緊急増殖プロジェクトが行われた。 イネ以外では九州地方で飼料用のトウモロコシ二期作が行われており、関東南部でも導入が試みられている。
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