日本におけるバーテンダーと、「バーテン」という略称について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 22:23 UTC 版)
「バーテンダー」の記事における「日本におけるバーテンダーと、「バーテン」という略称について」の解説
日本では、主にシェイカー等でカクテルの調合をする人物を指す場合が多い。なお、多くの辞書にも載っている「バーテン」という略称について、これを「バー」と「定職に就かずぶらぶらしている人」を意味する「フーテン」とを組み合わせた差別的造語とする説が一部で流布している。しかし、古来「精神異常(者)」を意味した「瘋癲(ふうてん)」の語が「フーテン」としてそのような(「定職に就かずぶらぶらしている人」の)意味で使われるようになったのは、1967年(昭和42年)に現れた「フーテン族」、そして翌1968年(昭和43年)に始まったテレビドラマ『男はつらいよ』に由来するものであり、これに対して、「バーテン」の語はそこから30年以上遡る1930年(昭和5年)には、既に「バーテンダーの略」として使われていたことが典拠を以て明らかになっている。つまりこの「バーテン=バー+フーテン」説は明らかに後付けの俗説であって、根拠のない“都市伝説”の類と考えるのが妥当である。ただし、「バーテン」と「フーテン」の音の類似を嫌ったためか、あるいは職業名・肩書きを勝手に省略されることに対する反発によるものか、中には「バーテン」と呼ばれることを快く思わないバーテンダーも実際にいるという。
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