旅客線の電化とは? わかりやすく解説

旅客線の電化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 11:50 UTC 版)

鉄道の電化」の記事における「旅客線の電化」の解説

輸送量の多い都市圏では電化進捗率高く都府県単位では既に全ての旅客線電化された地域もある。しかし、電化工事には変電所増設架線設備設置をはじめ、歴史古く建築限界小さ区間ではトンネル改修要するなど多額の費用がかかる。そのため国鉄では、大都市近郊都市間路線でも非電化路線長らくそのままにされていた。特に並走する私鉄がある区間では近距離輸送でも積極的な競争行わないため、比較する旧態依然としていたほか、電化した路線でも特急列車以外は内燃動車継続して用いる例が見られるなど、消極的な経営批判されることもあった。もっとも、民営化前後して大都市近郊路線電化も少し行われた一方閑散路線でも急勾配路線高速化のため電化することがあった。しかし財政難などから北海道四国主要幹線宗谷本線高山本線などでは国鉄時代工事中止された。その後気動車性能電車並に向上し電化するよりも新製気動車購入するほうが低廉となったため、これらの路線では非電化のまま路線高速化工事実施し出力強化した気動車投入して近代化進めている。また、沿線地方自治体費用負担した一部路線で、簡易方式による電化が行われた例もある。

※この「旅客線の電化」の解説は、「鉄道の電化」の解説の一部です。
「旅客線の電化」を含む「鉄道の電化」の記事については、「鉄道の電化」の概要を参照ください。

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