旅客フェリーおーしゃんいーすと乗揚
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「おーしゃんいーすと」の記事における「旅客フェリーおーしゃんいーすと乗揚」の解説
2014年7月26日、12時5分ごろ、東京港へ向けて徳島小松島港を出港する際、徳島小松島港東方沖2マイルにある浅瀬、沖ノ瀬(水深3.5m)に乗り揚げた。停船後、浸水により船体が傾斜したが、ヒールタンクへの注水により傾斜は回復し自力航行が可能であったため、来援したタグボート2隻および巡視艇の伴走を受けて徳島小松島港へ引き返し、13時40分ごろフェリーバースに着岸した。 沖ノ瀬は底質が岩であったため、本船は右舷船底部が約40mにわたって凹損、長さ約23.6m、幅約0.65mの破口を生じ、右舷プロペラおよび右舷舵板も一部損傷した。破口から複数のボイドスペースに浸水、開放されていた水密扉を通じてF甲板の車両積載区画も浸水した。フィンスタビライザ室の浸水により、駆動部が濡損したため、フィンスタビライザは使用不能となった。乗船していた乗員19名、旅客43名に被害はなかったが、搭載していた車両188両のうち、F甲板の乗用車43台が浸水により濡損、D甲板の乗用車3台が接触の衝撃および船体傾斜により損傷した。 事故原因は、シラス網漁の漁船団を回避する際に船長が船位の確認を行っておらず、浅所に接近したためであるとされた。現場海域では多数の漁船群が操業しており、本船は3組のシラス網漁の漁船団を回避するところであった。また、車両搭載区画への浸水は航海中は常時閉鎖されるべきである水密扉が開放されていたために発生した。この事故により、本船が配船されていた便は欠航となり、本船は尾道造船で修理を受けた後、2014年9月13日より運航に復帰した。
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