旅客以外で保安区域に立ち入る人間・物への検査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 03:27 UTC 版)
「空港警備」の記事における「旅客以外で保安区域に立ち入る人間・物への検査」の解説
旅客以外で保安区域(搭乗ゲートや待合室が含まれる)に立ち入る人間や持ち込まれる物に対する保安検査のこと。ここでの旅客以外の人間とは、空港職員やCA、パイロット、保安区域内の店舗で働く従業員などのことをいう。また、持ち込まれる物とは前記した人間の私物・携行品はもちろん、保安区域内で販売される飲食物・おみやげ等の販売品などのことをいう。 ここでの検査の内容は、旅客に対する出発保安検査と変わらない。 この検査が義務付けられた大きな要因のひとつに、全日空61便ハイジャック事件が挙げられる。当事件の犯人は、大学生時代に羽田空港でのグランドハンドリング業務を経験しており、犯行当時ではないものの空港の業務に従事していた人間であることが分かっている。また、昨今のテロ事情において、ホームグロウン・テロリズムと呼ばれるテロリズムが認知され始め、直接テロリストに関係のない人間でも自国でテロ行為に及ぶ、いわゆる内部脅威に対しての恐ろしさを知らしめていることもひとつの要因である。これらを受け、空港の業務に従事する人間であってもハイジャック等の不法行為を犯す危険性を鑑みて、従業員等への保安検査を義務付けるに至った。 ちなみに、当然ではあるが旅客に対する保安警備を行う警備員に対しても同様の検査を行う。
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