方伯の城
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 19:39 UTC 版)
方伯の城は、南北に走るラーン川の谷に沿った街の西の高台に建つ。城山の高さは海抜 287 mで、斑砂統台地であるマールブルガー・リュッケンの支脈を形成している。ここは、比較的急峻な谷の斜面によって中世の城塞を建造するのに大変好都合であり、その後現代まで何度も建築上の変更が加えられた。 この城館はヘッセン方伯の最初の宮廷という歴史上の重要性に他に、芸術史あるいは建築史上興味深い。これは、11世紀から12世紀の建築部分と並んで、特に現在も建物全体の印象を本質的に決定している13世紀後半の城館に関連している。城館附属礼拝堂と、中欧で最大にして最も質の高い世俗ゴシック・ホールの1つである大ホールあるいはフュルステンホールを有するホール棟は、ヨーロッパの城塞建築の卓越した成果である。 現在この城館は、石器時代からこの地域の歴史に関する展示コレクションを収蔵するマールブルク大学文化史博物館の一部として利用されている。この他に、演劇上演、コンサートやたとえば中世風のマーケットなどの文化イベントが開催される。5月から9月の間に城館公園の野外ビューネで行われる映画上映会オープン・エア・キノは大変に人気がある。
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