新鹿漁港
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 14:57 UTC 版)
新鹿漁港(あたしかぎょこう)は、三重県熊野市新鹿町にある第1種漁港。新鹿町の甫本集落にある。1953年(昭和28年)3月5日に漁港指定を受け、熊野市が管理している。遊木漁港の対岸にある南東方向に開かれた漁港であり、漁港指定を受けてしばらくの間は物揚場と船揚斜路がある程度であった。1973年(昭和48年)から1980年(昭和55年)にかけて防波堤の建設、漁港周辺の舗装、浚渫(しゅんせつ)などの事業を行って漁港としての体裁が整った。 2011年(平成23年)の新鹿漁港の属地陸揚量は3.0t、属地水揚金額は300万円であるが、属人水揚量は104.0tある。2001年(平成13年)の熊野漁協発足に伴い、熊野市当局と漁協が話し合った結果、熊野市で水揚げする水産物は遊木町に建設された「熊野市衛生管理型水産物荷さばき施設」で2014年(平成26年)より一括してセリにかけられる。 近代までは漁港ではなく商港として重要で、江戸時代には飛鳥・五郷などの内陸部の林産物を名古屋や大坂へ積み出す港として、明治から昭和戦前期には赤須賀船・団平船が生活物資を降ろし、木材を積み出す港として賑わった。
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