新竹市美術館とは? わかりやすく解説

新竹市役所

(新竹市美術館 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 01:39 UTC 版)

新竹州 > 新竹郡 > 新竹街 > 新竹街役場(1925-)
新竹州 > 新竹市 > 新竹市役所(1930-)
中国国民党 > 初代新竹県党部
文化部 > 台湾の古蹟 > 新竹市 > 新竹市役所
新竹市政府中国語版 > 新竹市政府文化局中国語版 > 新竹市美術館
新竹市役所(現・新竹市美術館)
中華民国 文化資産
日本統治時代の新竹市役所

登録名称新竹市役所
旧称新竹街役場
中国国民党新竹県党部
新竹市戸政事務所
新竹市美術館、新竹市開拓館
その他の呼称新竹州市役所、新竹市公所
等級市定古蹟
文化資産登録
公告時期
2001年5月31日[1]
位置 新竹州新竹郡新竹街大字新竹中国語版字東門(落成時の表記)
現・ 新竹市東区中央路116号
建設年代 大正14年(1925年
新竹市美術館
Hsinchu City Art Gallery

新竹市美術館
Hsinchu City Art Gallery
修復後に美術館となった旧市役所庁舎
台湾内の位置
施設情報
前身 新竹市美術館・開拓館
Hsinchu City Art Gallery & Reclamation Hall
事業主体 新竹市政府文化局視覚芸術課
開館 2007年
所在地 台湾 新竹市東区中正里中央路116号
位置 北緯24度48分22.5秒 東経120度58分12.3秒 / 北緯24.806250度 東経120.970083度 / 24.806250; 120.970083
アクセス 新竹駅から徒歩約700m
外部リンク http://www.hsinchuartgallery.space/
プロジェクト:GLAM
テンプレートを表示

新竹市役所(しんちくしやくしょ)は台湾新竹市東区にある日本統治時代新竹州新竹市の市庁舎。 市の文化遺産(市定古蹟)登録を経て現在は美術館として利用されている。

沿革

1920年に日本政府は台湾で「市街庄制」を施行し、当地は新竹州新竹郡新竹街に属していた。1925年に新竹郡役場として建立され[2]、旧・新竹庁庁舎内に設置されていた郡役場が移転する(p55)

1930年、新竹の人口が急成長し、政治経済の中心として更に重要性を増したため新竹市に昇格し、街役場も市役所となった(pp53-54)1月20日に廃庁式(所在地は東門外15番地(p61))、翌1月21日に開庁式を行い、1月27日に市役所へ改名と同時に翌年まで増築工事がなされた[3](p55)1935年に所在地が東門町1丁目1番地となる[3](p61)

第二次世界大戦後は台湾省行政長官公署新竹州接管委員会によって市役所は新竹市政府となり、その後新竹県設立や行政区画再編を経て県政府は桃園へ移転、市政府は旧新竹州庁を使用することとなった[4]。旧市役所庁舎は中国国民党の県党部[註 1](県支部)として使われ[3](pp57-58)、市政府に移管後は1973年3月1日より警察局戸政事務所(戸籍事務所)[3](pp57-58)1992年7月1日より『北区』戸政事務所となった[註 2][3](pp57-58)[5]

1999年に戦後の増築部分を撤去し[3](pp57-58)2001年に市の文化遺産(市定古蹟)に登録後、11月5日に北区戸政事務所は転出、入居者不在となった[3](pp57-58)。修復事業を経て美術館への転用が決定され[6]昇格25周年となる2007年12月25日に「新竹市美術館及開拓館」(英語: Hsinchu City Art Gallery & Reclamation Hall)として生まれ変わった[7][8]

建築

土地面積は1,611平方メートル[3](p61)。大正時代の官公署に典型的な和洋折衷の建築様式となっていて、4方向への傾斜がある寄棟造と2つのドーマーをもつ和風屋根と赤煉瓦造りによる西洋風の建屋(2階建て)の構成。正面から見ると長方形の建屋で、入口は1930年の増築で年車寄せのための門廊が増設されている。門廊上には花輪柄の紋章があったが、戦後の増築時に青天白日の紋章に代えられたが、文化資産登録後の修復時に復元されている[9]。現在は修復を経て建立当時の姿がほぼ再現されている。

新竹市美術館

新竹市美術館(しんちくしびじゅつかん、英語: Hsinchu City Art Gallery)は新竹市政府文化局が運営する美術館。2007年に郷土資料館を併設する形で開業。旧新竹市役所庁舎1階を再利用した郷土史(古い地名の由来解説や市の開発史)を展示、解説する開拓館と[10]、2階を利用した台湾の現代美術の収蔵・展示を目的とした公営美術館で構成されていた[11]2014年から市長に就任した林智堅中国語版により、現代美術を強化した「新竹市美術館」への転換が図られた[12]

立地

周辺

交通

脚注

註釈

  1. ^ 新竹県県轄市
  2. ^ 行政市轄区としての北区ではなく、戸政事務所(東・北)としての名称。

出典

  1. ^ (繁体字中国語)新竹市役所 文化部文化資産局国家文化資産網
  2. ^ (繁体字中国語)新竹市役所變身藝文空間 見證古往今來2009-01-26,大紀元
  3. ^ a b c d e f g h (繁体字中国語)楊仁江 (2003-12). 新竹市市定古蹟新竹州市役所調查研究暨修復再利用計畫. 新竹市政府. pp. 39-58(国家図書館サイトのビューワー上ではP41-59). ISBN 957-01-6631-2. https://tm.ncl.edu.tw/article?u=022_001_00000492 
  4. ^ 新竹の沿革2017-03-16,新竹市政府日本語版
  5. ^ (繁体字中国語)沿革 新竹市北區戶政事務所
  6. ^ (繁体字中国語)古蹟的第二春-新竹州市役所 規畫為市立美術館、開拓館2007-07-17,自由時報
  7. ^ (繁体字中国語)歷史沿革 - ウェイバックマシン(2017年8月14日アーカイブ分) 新竹市美術館暨開拓館
  8. ^ (繁体字中国語)文建會-磐石行動-新竹美術館暨開拓館開館2008-02-19,文化部
  9. ^ (繁体字中国語)建築特色 - ウェイバックマシン(2017年8月14日アーカイブ分) 新竹市美術館暨開拓館
  10. ^ (繁体字中国語)市中心:新竹市役所(新竹市美術館暨開拓館) - ウェイバックマシン(2014年6月2日アーカイブ分) 走讀台灣(中華文化總會)
  11. ^ (繁体字中国語)新竹市美術館暨開拓館 四方通行玩樂地圖
  12. ^ (繁体字中国語)新竹市役所成功轉型當代藝術地標2017-10-08,中国時報
  13. ^ (繁体字中国語)高鐵轉乘資訊地圖 新竹站”. 台湾高速鉄路公司 (2018年10月12日). 2018年12月2日閲覧。

関連項目

外部リンク

中華民国文化部
新竹市政府

新竹市美術館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/16 00:10 UTC 版)

新竹市役所」の記事における「新竹市美術館」の解説

新竹市美術館(しんちくびじゅつかん、英語: Hsinchu City Art Gallery)は新竹市政府文化局運営する美術館2007年郷土資料館併設する形で開業。旧新竹市役所庁舎1階再利用した郷土史(古い地名の由来解説や市の開発史)を展示解説する開拓館と、2階利用した台湾現代美術収蔵・展示目的とした公営美術館構成されていた。2014年から市長就任した智堅(中国語版)により、現代美術強化した「新竹市美術館」への転換図られた。

※この「新竹市美術館」の解説は、「新竹市役所」の解説の一部です。
「新竹市美術館」を含む「新竹市役所」の記事については、「新竹市役所」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「新竹市美術館」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「新竹市美術館」の関連用語

新竹市美術館のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



新竹市美術館のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの新竹市役所 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの新竹市役所 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS