新型コロナウイルスの流行への対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:06 UTC 版)
「ボリス・ジョンソン」の記事における「新型コロナウイルスの流行への対応」の解説
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) のイギリスでの流行拡大にかかる危機が、首相に就任して一年足らずのジョンソン首相にのしかかることとなった。当初、イギリスは集団免疫の獲得を目的とした独自の対応策を採用していたが、最終的に数十万人が死亡する予測だったことから批判を浴び、方針転換を余儀なくされた。 2020年3月27日、新型コロナウイルス感染症の検査を行ったところ、陽性反応であったことを明かした。その後は自宅に自主隔離を行い、会議にはテレビを通じて参加。高熱などの症状が続き、4月5日には念のため検査入院したが、翌6日、意識はあるものの容態が悪化し、人工呼吸器が必要になった場合に備えて集中治療室に入った。その後持ち直し、9日夕方に集中治療室から出て一般病棟に移った。12日、退院した。27日、公務に復帰した。 2020年12月、ファイザーとビオンテックが共同開発した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種を表明した。 新型コロナウイルス対策で自粛が求められている中で、2020年以降、首相官邸を含む政府機関で複数のパーティー(首相のバースデーパーティーを含む)が開かれていたことが明らかになり、2022年1月26日の下院議会では、野党党首らが問題として取り上げ首相に辞任を迫る一幕があった。これに対しジョンソンは辞任を否定し、引き続き首相として仕事を続ける意思を示した。4月12日には、自身に警察当局から新型コロナウイルス対策の規則違反の罰金の通知が来たことを明らかにし、謝罪した。しかしこの問題はパーティーゲート事件と呼ばれ国民の批判を浴び、5月5日に投開票された地方選挙で保守党が大敗した一因になったとされる。このため党内からもジョンソンの資質に疑問の声が上がり始め、6月6日に党首信任投票を実施。同日夜の投票では投票した下院議員359人のうち211人(58.8%)が賛成、148人(41.2%)が反対し、反対票が不信任に必要な過半数に届かなかったためジョンソンはひとまず続投となった。
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