新北南トンネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/06 07:24 UTC 版)
1960年代に建設されたトンネル区間は1時間あたり30本の電車が通過しており、許容能力を超えて使用されている。トンネルは都心部を避けるように西寄りの幹線道路の下を通っており、開削工法で建設された。 現在、拡張計画として新しい北南トンネルNord-Süd-Stadtbahn, NSSが建設中である。トンネルは3kmで、1968年に現在のトンネル開通して以来、初めての地下路線である。新路線が開業すると、路線系統の再編が行われる予定である。容量とアクセスの両方の問題を解決するために、新トンネルは歴史的な建物が密集する都心地区の直下に道路とは無関係に建設される。完成すると、16系統の所要時間が約10分短縮される予定である。新トンネルは高床路線専用、現在のトンネルは低床路線専用となるため、長年の悲願であった完全分離の最終段階となる。 トンネル建設に際しては考古学的遺物の破壊を防ぐために地下30m付近をシールドマシンで掘削された。しかしながら、将来の駅予定地での発掘がまだ必要なため予算オーバーとなる原因になっている。最初6億ユーロと見積もられていたが、現在では9億5千万ユーロで算定されている。2期目のライン川に沿った路線と接続するトンネルなどでもう1億ユーロかかることになっており、総工費は10億ユーロを超える。 2009年のトンネル陥没事故の影響で工事は予定を大幅に遅れている。この事故でケルン市歴史文書館の一部が倒壊し、二人が死亡した。2015年の時点でトンネルは北側の4駅分が完成しており、暫定的に乗り入れが行われている。
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