文字列によるモード指定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/28 04:58 UTC 版)
「chmod」の記事における「文字列によるモード指定」の解説
chmod では、全パーミッションと特殊モードを mode パラメータで表現する。ファイルやディレクトリのモードを指定する1つの方法としてシンボリックモードがある。シンボリックモードは、3つの部分からなる文字列で表される。 $ chmod [references][operator][modes] file1 ... references はクラス(ユーザ、グループ、その他)を指定するのに使われる。references が指定されない場合、全クラスを意味する。以下の文字を使って指定する。 Referenceクラス説明u ユーザ ファイルの所有者 g グループ 所有者が属するグループ o その他 グループ以外の全ユーザ a 全て 上記3つ全て。ugo と指定するのと同じ operator はモードの処理方法を指定する。 Operator説明+ 指定されたモードを指定されたクラスに追加する。 - 指定されたモードを指定されたクラスから削除する。 = 指定されたモードが指定されたクラスの正確な内容となる。つまり、指定されなかったモードは削除され、指定されたモードだけが付与される。 modes はモードを指定する。基本パーミッションに対応して3つの基本モードがある。 Mode名称説明r リード ファイルを読み出し可能、ディレクトリ内容を参照可能 w ライト ファイルやディレクトリに書き込み可能 x 実行 ファイルを実行可能、ディレクトリに移動可能 X 特殊実行 パーミッション自体ではないが、x の代わりに使うことができる。ディレクトリについては現在のパーミッションに関係なく実行パーミッションを付与するが、ファイルについては(クラスに関係なく)現在のパーミッションで実行パーミッションが設定されている場合のみ実行パーミッションを付与する。operator が '+' で、-R オプションを使う場合のみ便利である。 s setuid/gid 後述 t sticky 後述 これら3要素で構成される文字列がシンボリックモードでのパーミッション指定として認識される。複数の変更があるときは、それらをカンマで連結して指定すればよい。
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