整理と整頓の意味の違い・使い方の解説とは? わかりやすく解説

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整理と整頓の意味の違い・使い方の解説

読み方:せいり・せいとん

整理」も「整頓」も、「ととのえる」という意味を持つ点では共通していますが、「取り除く捨てる」という意味が含まれるかどうか違いあります。「整理」には「取り除く捨てる」という意味が含まれる場合があり、「整頓」には含まれません。

字義から理解する整理」と「整頓の意味違い

整理は、「乱れがなく、正しくそろう」という意味を持つ単語「整」と、「ものごと正し順序道筋」という意味を持つ単語「理」が組み合わさった熟語です。

つまり整理とは、「乱れている状態にあるものを、ものごと正し順序道筋に従って、きちんとそろえて整えること」を意味します

正し順序道筋に従って整える際には、不必要なものを取り除いたり、捨てたりする行為必要になる場合あります。そのため、整理には「取り除く捨てる」という意味が含まれる場合あります

一方整頓は、「乱れがなく、正しくそろう」という意味を持つ単語「整」と、「落ち着ける整える」という意味を持つ単語「頓」が組み合わさった熟語です。

つまり整頓とは、「乱れがなく正しくろうように、情報やものの順番位置整えること」を意味します正し順序道筋に従わなくてもいいため、不必要なものを取り除いた捨てたりする必要はありません。そのため、整頓には「取り除く捨てる」という意味は含まれません。


整理整頓使い分け

たとえば、の上にあるものを仕分けたい時、「必要なものとそうではないものに分け不要なものを捨てる」という行為含まれる場合は「整理」を使います。ものを捨てず種類性質、用途などによって収納所を仕分けたいだけであれば整理」「整頓どちらでも適切です。

同じように、本を本棚に置くといったような「ものを片付ける」場面でも、不要な本を捨て行動を伴う場合には「整理」を使います。本を捨てることがないとすれば整理」「整頓どちらでも適切です。


■「整理」と「整頓の手

整理整頓について、ふたつの言葉組み合わせた整理整頓」という言葉あります。「整理整頓」とは言いますが、「整頓整理と言いません。その理由には、整理整頓をする手順関係してます。

整理整頓をする際の手順について、整理収納アドバイザーのすはらひろこさんは下記のように言ってます。

1 積み重なっているモノ調べ
2 大まかに分ける。グループごとのかたまりにして並べ
3 ここになくてもいいモノいらないモノ分けて処分する
4 残ったモノ入れ分け
参考https://allabout.co.jp/gm/gc/72652/)

1から3までは、正し順序道筋に従って整え行為なので「整理」です。そして、4が「整頓」だと言えそうですこのように整理してから整頓すると、不要なものを処分してから整えることができるので、すっきりと片付けることができます。逆の順番だと、せっかく整頓したものを整理段階捨てなくてはならない可能性あります。そのため、「整理整頓」とは言いますが「整頓整理」とは言いません。

■「整理」の使用例
この辺りはしっかり交通整理されているので、事故の心配が少なくて安心だ。
定年退職機に、きちんと身辺整理をしてみようかと思う。
自分仕事内容整理する癖をつけてみたら、それが苦手克服にもつながっていた。
・ものが多すぎて置き場に困る。そろそろ部屋整理したがいいんじゃないか

■「整頓」の使用例
・庭の管理他人に任せてしばらく経った万事整頓しているかを確認し行こう
キッチンDIYして収納スペース広げた。これでキッチン用品整頓がしやすくなったぞ。
整頓され部屋にいると、心が落ち着く。 



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