整備の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 02:34 UTC 版)
「静岡県富士山世界遺産センター」の記事における「整備の経緯」の解説
2013年に「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」は世界文化遺産に登録された。世界遺産条約第5条(e)では、「文化遺産の保護、保存、整備の分野における全国又は地域的な研修センターの設置の促進並びにこれらの分野における学術調査」を奨励しており、この条項に基づき設立された。 またユネスコ世界遺産センターに提出された「富士山包括的保存管理計画」および「静岡県行動計画」との関連性から、情報発信する拠点、富士山の適正な保護管理と活用を図る拠点としての側面も含まれる。このように学術調査機能を持つため、研究員が在籍している(県では教授・准教授は職制上「班長級」「副班長級」である)。 富士宮市に選定された理由は、近接する富士山本宮浅間大社が浅間信仰の中心地であること、建設地から他の構成資産との近さ(村山浅間神社や人穴富士講遺跡等)、また中心市街地に位置しアクセス上優れていることなどが挙げられている。 同世界遺産センターの設計者は公募後、審査を経て選ばれたが、偶然にも設計者決定後の数日後に坂茂のプリツカー賞受賞が発表された。館長(非常勤嘱託)は元文部官僚の遠山敦子で、副館長は課長級の県官僚。総事業費は約41億円である。
※この「整備の経緯」の解説は、「静岡県富士山世界遺産センター」の解説の一部です。
「整備の経緯」を含む「静岡県富士山世界遺産センター」の記事については、「静岡県富士山世界遺産センター」の概要を参照ください。
- 整備の経緯のページへのリンク