数表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 08:19 UTC 版)
ある注目すべき研究で、ラットとハトが食料を得るためにボタンをある回数押すよう要求された。彼らは四回以下の回数は非常に正確に区別できたが、回数が増えると失敗する確率が上がった(Chomsky, Hauser & Fitch, 2002)。松沢哲郎(1985年)はチンパンジーにアラビア数字を教えようとした。この点に関して霊長類と人との違いは非常に大きい、というのは1から9までの数字がそれぞれ一定の量を表していることを学ぶのにチンパンジーは訓練時間中に何千回もの思考を必要とするのである。だが、1、2、3まで(時には4も)を学んだヒトの子供は後者関数(つまり、2は1より1大きい、3は2より1大きい、4は3より1大きい;一たび4まで達すると子供はエウレカの瞬間を経てあらゆる整数「n」の価値が前の整数より1大きいことを理解する)を用いてより大きい整数の価値を理解する。要するに、霊長類は他の指示記号にアプローチするときと同様に数の意味を一つずつ覚えていくのに対し、ヒトの子供は最初に任意の記号のリスト(1,2,3,4...)を学ぶと続いてそれらの精確な意味を習得する。この結果はヒトの数表現において言語の「無制限生成性」が適用されている証拠だとみなされうる。
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