教諭の過労死問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 14:17 UTC 版)
「若狭町立上中中学校」の記事における「教諭の過労死問題」の解説
同校の男性教諭(当時27歳)が、2014年10月に自殺。この教諭は同年4月から同校で勤務していたが、同年6月までの3ヵ月間に残業が月120 - 160時間超に上ったとされ、受け持っていた生徒の無断外泊や保護者とのトラブルもあったとされた。地方公務員災害補償基金福井県支部はこの教諭の自殺の原因が公務災害であると、2016年9月6日付で認定した 2017年2月14日、校長が安全配慮義務を怠ったためとして、男性教諭の遺族が県と若狭町を相手に慰謝料など約1億の損害賠償を求め福井地裁に提訴した。。同年4月5日、第1回口頭弁論が福井地裁(林潤裁判長)で開かれ、県と町は請求棄却を求めた。 教員の長時間労働問題に詳しく「教師のブラック残業」(学陽書房)などの著書がある教育社会学者の内田良・名古屋大学教授は、福井地裁の判決を「教員の残業は自主的ではないとして学校側の責任を認めた画期的な判決。教員の働き方改革の追い風になる」と評価した。
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