教授法として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 10:21 UTC 版)
ダウンズはコネクティビズムにおける教授と学習を次のように要約している。「教えることはモデルとなって手本を示すことであり、学ぶことは実践し省察することである」。ダウンズによると、コネクティビズムは知識を獲得される実体のようには扱わない。その点では構成主義やアクティブ・ラーニングと共通しているが、それらの理論が知識を命題的に表現しうるものとみなすのに対して、コネクティビズムにおける知識とは行動によって形成される一連のコネクションのことである。教育という観点からは、知識の伝達や意味の構築といった従来的な学習プロセスに代わって、学習者個人のみならず周囲の社会をネットワーク的に発展させる活動が重要となる。 2008年にシーメンズとダウンズは「コネクティビズムと結合的知識」と題するオンライン講座を開講した。コネクティビズムを題材にすると同時に、自身で打ち立てた思想の一部を実行に移そうとしたものである。受講を希望する者すべてに無料で門戸が開かれ、世界で2000人以上が登録した。「Massive open online course (MOOC、大規模オープン・オンライン・コース)」とはこのモデルを指す言葉である。コンテンツはすべてRSSフィードを通じて提供されており、学習者はMoodleのスレッド式掲示板やブログ投稿、Second Life、同期型オンライン会議など望みのツールを用いて参加することができる。2009年と2011年にも同じコースが開講された。
※この「教授法として」の解説は、「コネクティビズム」の解説の一部です。
「教授法として」を含む「コネクティビズム」の記事については、「コネクティビズム」の概要を参照ください。
- 教授法としてのページへのリンク