放映権を巡っての協会と放送局・スポンサーとの軋轢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 12:17 UTC 版)
「日本女子プロゴルフ協会」の記事における「放映権を巡っての協会と放送局・スポンサーとの軋轢」の解説
2018年に入り米国や欧州、韓国と同様に放映権を一括管理したいJLPGA側と大会を長年にわたり主催・放送してきた各テレビ局との交渉が難航。特に日本テレビ系列局からの反発が根強く、2018年12月18日に発表された2019年度のツアースケジュール発表の場では同系列局が主催する3試合が当初中止とされ、更に『ワールドレディスチャンピオンシップ』の共催から日本テレビが抜け、大会名も『LPGAウィメンズチャンピオンシップ』として開催コースも未定のまま発表される異常事態となった。 その後、選手や大会開催地から中止となった3大会について開催継続を求める声が相次ぎ、JLPGAも大会継続へ向け協議を続けた結果、2019年1月25日に中止となった3大会についても継続が正式に決定し、『LPGAウィメンズチャンピオンシップ』についても2018年までの『ワールドレディスチャンピオンシップ』の大会名で開催されることになった。 しかし、JLPGAの悲願である放映権一括管理については各テレビ局が異口同音に反対しており、特にTBSテレビ社長の佐々木卓は2019年2月27日に行った定例社長会見で「もし今後の協議に進展が見られない場合は2020年以降、女子プロゴルフ中継から撤退する可能性がある」ことを示唆しており、先行きは不透明である。また、JLPGAはネット配信についても2019年からの導入を予定していたが、これについても目処が立たない状況が続いている。その一方で、主催者に配慮する形でJLPGA公式サイトでのリアルタイム速報を最終日の試合途中から同日のテレビ放送終了まで、更新を停止し、テレビ中継での勝敗が放映される前に結果が分かってしまうこと(いわゆるネタバレ)を防ぐ試みも行われている。 2021年10月27日、JLPGAは同ツアーの大会主催者との間で放映権を同協会に帰属することで合意したと発表した。2022年のJLPGAツアーの放映権料については無料としているが、2023年以降の放映権料は未定としている。なお、これと前後して、2021年10月8日に開幕したスタンレーレディスゴルフトーナメントからアメリカのディスカバリーグループのゴルフ専門動画配信サービス「GOLFTV」にて一括配信を行うことを発表している。 しかし、有料配信については一部スポンサーからの反発もあり、GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップの主催者でGMOインターネットグループ代表の熊谷正寿は「『有料』のインターネット放送のために、数億円もの主催者コストを負担できない」として、有料配信しか認めない場合は大会スポンサーから降板することを示唆し、その後2022年の大会主催から降りる事態になっている。 2022年3月4日、JLPGAは2022シーズンに行われるツアーのうち、日本ゴルフ協会が主催している日本女子オープンゴルフ選手権競技並びに全米女子プロゴルフ協会(LPGA)が共催しているTOTOジャパンクラシックを除く36大会をGOLFTVとDAZNにて配信することを発表した。
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