擬陰性が出るケース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 15:37 UTC 版)
検査時期がまだ早い 尿が薄かった 陽性反応が出始める初期の頃は、水分摂取の過多などで尿が薄まると、十分に反応できるだけのhCG濃度を得られない場合がある。 胎児の発育停止・重度の遅滞によるhCGの過少 流産が起き始める前兆、すでに子宮内で胎児が死亡している(稽留流産)など。なお、子宮外妊娠でも胎児が成長を続けていれば陽性反応が出るが、発育が止まったり死亡していたりしてhCGが低下していると、陰性になることもある。 胞状奇胎 絨毛組織が異常増殖しており、hCGが極端に多く分泌されているため、試薬が正常に反応せず陰性と出る場合がある。 hCGのピーク時期、多胎 正常な妊娠経過の場合でも、hCGの量が多すぎると試薬が正常に反応しない可能性もある。一般に妊娠検査薬はhCGがまださほど多くない4~5週目ごろの使用が想定されているが、妊娠初期はhCGが急激に増加していき、10週前後にピークを迎える。遅い時期に妊娠検査薬を使うと、人によってはこのピークの時期に試薬が正常に反応する上限を超えてしまうこともある。また、多胎の場合は、単胎よりもhCGの分泌が多くなっており、こうした現象を起こしやすくなる可能性がある。なお、ピークを過ぎた後のhCGは減少に転じ、胎盤が完成して妊娠の維持がしやすくなった安定期を迎える頃にはかなり少なくなっているが、通常、分娩までは妊娠検査薬が反応する程度の量は優に超えている。
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