提案された名前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 10:26 UTC 版)
1992年9月、ドイツのグループはデンマークの物理学者ニールス・ボーアを称えてニールスボーリウム(記号Ns)という名前を提案した。ドゥブナ合同原子核研究所のソ連の科学者たちはこの名前を元素105に付けることを提案し(最終的に元素105はドブニウムと命名された)、ドイツのチームはボーアとドゥブナのチームが初めて低温核融合反応を提案し元素105の命名に関する議論されている問題を解決したという事実の両方を認めたいと考えていた。ドゥブナのチームはドイツのグループの元素107に対する命名の提案に同意した。 104から106の元素の命名については論争があった。IUPACはこの元素の一時的で系統的な名前としてウンニルセプチウム(英: Unnilseptium, Uns)を採っていた。1994年、IUPACの委員会は元素の名前に科学者の完全な名前を使用する前例がなかったため、元素107をニールスボーリウムではなくボーリウムとすることを勧めた。名前がホウ素(ボロン)と混同されるかもしれず特にそれぞれのオキソアニオンはともにボーレイト(bohrate, borate)となるため、ボーリウムは発見者らにより反対された。この問題はIUPACのデンマーク支部に引き渡されたが、これにもかかわらずボーリウムという名前に賛成したため1997年に元素107の名前としてボーリウムが国際的に認められた。ホウ素とボーリウムそれぞれのオキソアニオンの名前は英語で同音であるが、変更されていない。 2000年にスイスで塩化ボーリウム酸(BhO3Cl)が合成されている。沸点は151℃。
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