採石場跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 08:35 UTC 版)
「出口川のカドミウム汚染」の記事における「採石場跡」の解説
出口川湧水処理場から徒歩1分、出口川による浸食で造られた峡谷の東側斜面にある。業者の採石によって、県道388号線から山頂に至るまで山体が削り取られ、岩盤が露出している。採石場の岩盤や砕石には、カドミウムや亜鉛、鉛などの重金属が含まれていた。1987年にモルタル被覆工事に向けた現地調査が実施された。1989年(平成元年)に現場の斜面は出口川沿いの県道から山頂に至るまで鉄筋入りのモルタルで被覆され、鉱石が雨水に曝されないように処理された。モルタル壁は有害物質の流出を防ぐため、厚さ51センチメートル、広さ約6000平方メートルの規模になった(モルタルの厚みは5 - 8センチメートルとする出典もある、総面積は3万平方メートルという出典もある)。コンクリート壁の高さは150メートル。北側の渓流には砂防堰堤も築かれた。採石場に浸出する強酸性の地下水は、専用の排水管で処理施設に送られる。
※この「採石場跡」の解説は、「出口川のカドミウム汚染」の解説の一部です。
「採石場跡」を含む「出口川のカドミウム汚染」の記事については、「出口川のカドミウム汚染」の概要を参照ください。
- 採石場跡のページへのリンク