拡張版 Intel SpeedStep テクノロジ (EIST)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/07 03:53 UTC 版)
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拡張版 Intel SpeedStep テクノロジ (Enhanced Intel SpeedStep Technology、略称: EIST) は、その名の通りSpeedStepを拡張した規格である。従来のSpeedStepは処理能力では最大速と最低速の2種類のモードの切り替えだったが、EISTでは数段階の中間速が加えられた。最初のSpeedStepの導入時の説明でインテルは、CPUが動作している最大時としていない最低時の2種類だけで十分な省消費電力の効果があると言っていた。しかしAMDやトランスメタといった競合他社の同等機能が多段階可変であった為にそれに追従したこと、そしてメディア再生における、低い処理能力を連続して発生する状況では多段階の方が消費電力を抑えられるためと言える。EISTの発表後は電源の状態や可変段数は無関係にSpeedStep規格は全てEISTという名称になっている。開発コードネームは「Geyserville-III」。 商用電源にて稼動する、サーバ向けやデスクトップPC向けのCPUでは電池の消耗は考慮する必要はないが、処理能力の向上とともに消費電力が増大し、放熱や冷却にかかるコストが問題となっている。そのため、プロセッサの省電力モードは平均消費電力や発熱を抑えるために、必要不可欠な機能になりつつある。今後はCeleronのごく一部を除き、ほぼ全てのCPUに標準装備となるようである。
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