投資銀行の共同経営者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 02:20 UTC 版)
「プレスコット・ブッシュ」の記事における「投資銀行の共同経営者」の解説
1926年に、ブッシュは義父ジョージ・ハーバート・ウォーカーと、大学時代の友人の兄アヴェレル・ハリマンの経営する投資銀行、W・A・ハリマン社に就職した。彼はここで才能を発揮し、次第に頭角をあらわした。同社が合併の後、1931年にブラウン・ブラザーズ・ハリマン社に改組すると、ブッシュは共同経営者の座に就いた。さらに彼はいくつかの企業の取締役会のメンバーを兼務した。その中の代表的なものは、現在のハリバートン社であるドレッサー・インダストリーズや、CBS、ジョージ・ハーバート・ウォーカーが経営者を務めた投資銀行、UBC(Union Banking Corporation)である。 UBCは1938年までナチス党に融資していたフリッツ・ティッセンと資本関係があった。そのため、同社はティッセン系のドイツの企業と関係があった。ティッセンは1939年までにドイツを逃れ、ヒトラーを公然と非難した。従ってUBCとドイツとの関係も同年で終わりを告げた。しかし、1942年にトレーディング・ウィズ・エネミー法が施行されると、同行が融資したドイツ企業がナチスに献金した疑いがあることからこうした取引関係が問題とされ、同社の資産は差し押さえられた(ちなみに同行がドイツと取引していた当時は、違法ではなかった。)。また、ティッセンとUBCとの関係はニューヨーク・ヘラルド・トリビューン紙がスクープする1942年夏まで続いた。この事実からブッシュがナチスのシンパであったという噂があるが、これは根拠の無いものである。[要出典]しかし、この噂は、1980年の共和党大統領予備選及び1988年の大統領選挙の際に彼の子、ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュに対する中傷に利用された。さらに、2004年の大統領選挙の際にも、再選を目指す当時の大統領、ジョージ・ウォーカー・ブッシュがプレスコットの孫であったことから、再びこの噂が一部で取り沙汰された。また一部でこの事実が、ブッシュがナチスの財政支援を行っていた、或いは彼が経営に関わった銀行が第二次世界大戦におけるドイツの軍資金を提供していたと曲解されたり、ブッシュとナチスが結託していたとの陰謀論に発展している。[要出典]
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