戦前の1001形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/03 08:57 UTC 版)
「阪神1001形電車」の記事における「戦前の1001形」の解説
1001形の各形式は竣工後直ちに就役、新設軌道線の新鋭車両として、特急から普通まで全ての列車種別において運用された。ただ、車体長の短い1001形は、当初こそは1101系と併結されて優等列車仕業に入ることもあったものの、1101系各形式が増備されると、これらのグループと運用が分離されて2両編成で普通列車に充当されることが多くなったほか、電気ブレーキ試験車の1017 - 1020は伝法線(後の阪神なんば線)や尼崎海岸線で専属的に使用された。 1936年以降は急行系車両の851形が新製・増備されたことによって、1001形は601形などとともに高いギア比とブレーキの効きのよさを生かして普通列車やラッシュ時の臨時急行の運用につくことが多くなったが、夏の中等学校野球などの臨時運行で急行系車両が不足した場合、1101系で編成した3連を特急運用に充当することがあった。 また、この頃には1101系は3連で運用することが多くなり、地下線内を走行することもあって明瞭なアナウンスが必要となったことから、851形と同様に船舶用高声電話を改良した車内放送装置を取り付けた。1940年には輸送力増強のために1001形(1017 - 1020を除く)の貫通路を狭幅貫通路に改造し、1001形2両編成の中間に1101形を組み込んで3両編成とした。
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