戦前の1形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 10:05 UTC 版)
「阪神国道電軌1形電車」の記事における「戦前の1形」の解説
1形は国道線の開業と同時に就役し、野田 - 東神戸間のロングランに従事したが、路面電車としては長距離かつ高速で走ることを要求されたために主電動機の出力不足とそれに起因する故障に悩まされ、増備車の31形では主電動機を4基装架に増強したほか、1933年以降には、モーターの電機子の巻線を二重から三重に強化して焼損事故の防止に努めた。1936年には着脱式だったヘッドライトを、固定式に改めて屋根上に取り付けた。戦時中の金属回収によってナンバープレートと社章を供出したほか、2本ある窓保護棒のうち1本も供出した。 1944年には10両の主電動機を換装のうえ4基搭載とし、同時に制御器も換装することを計画したが、戦時下の物資不足によって実施されることはなかった。
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