戦前の2つの図書館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 10:11 UTC 版)
「武豊町立図書館」の記事における「戦前の2つの図書館」の解説
1915年(大正4年)には知多郡武豊町に武豊町立図書館が開館した。同年には大正天皇の御大典を記念した図書館が各地に設置されており、愛知県では一宮町立図書館などが設置されているが、武豊町立図書館は御大典と直接的な関係はない。 1921年(大正10年)には森田萬右衛門の功績を称えて、富貴村(現・武豊町)中央部に私立の森田翁頌徳記念図書館が建設された。森田は富貴村戸長・富貴村長・知多郡会議員などを歴任した篤農家であり、富貴村はもとより知多郡全域の農業振興や教育の発展に貢献した人物である。この私立図書館の建設にあたっては17,000円という巨額の費用が投じられている。 『愛知県下公私立図書館記念写真帖』によると、1928年(昭和3年)時点の知多郡には町立10(設立年順に西浦町・豊浜町・常滑町・半田町・横須賀町・成岩町・武豊町・岡田町・大府町・大野町)、村立2(野間村・東浦村)、私立2(富貴村・有松町)の計14の図書館があった。 1928年時点の知多郡の図書館開館年設立名称所在地1908年(明治41年) 町立 西浦町立西浦図書館 西浦町(現・常滑市) 1909年(明治42年) 町立 豊浜町立豊浜図書館 豊浜町(現・南知多町) 1909年(明治42年) 町立 常滑図書館 常滑町(現・常滑市) 1914年(大正3年) 町立 半田図書館 半田町(現・半田市) 1914年(大正3年) 町立 横須賀町立横須賀図書館 横須賀町(現・東海市) 1914年(大正3年) 町立 成岩町立大正図書館 成岩町(現・半田市) 1915年(大正4年) 町立 武豊町立武豊図書館 武豊町 1916年(大正5年) 町立 岡田町立岡田図書館 岡田町(現・知多市) 1919年(大正8年) 町立 大府町立図書館 大府町(現・大府市) 1923年(大正12年) 村立 野間村立奥田図書館 野間村(現・美浜町) 1925年(大正14年) 町立 大野町立大野図書館 大野町(現・常滑市) 1927年(昭和2年) 村立 東浦村立公益図書館 東浦村(現・東浦町) 1927年(昭和2年) 私立 森田翁頌徳記念図書館 富貴村(現・武豊町) 1927年(昭和2年) 私立 桶狭間青年図書館 有松町(現・名古屋市緑区)
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