戦争と旅行ガイドブック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 08:46 UTC 版)
「旅行ガイドブック」の記事における「戦争と旅行ガイドブック」の解説
旅行ガイドブックは、観光という平和な時間の中で成り立つ出版ビジネスである。しかし、ガイドブックはその地域情報や詳細な地図を有するため、戦争にも翻弄された。 『日本案内記』のシリーズ最後に刊行した「北海道編」は、戦時体制による情報統制の影響を受けた。検閲により削除を命じられた部分が空欄のまま印刷されて、1936年(昭和11年)に出版された。 第二次世界大戦中の1940年(昭和15年)4月にドイツ軍がノルウェー侵攻を実施する際、最高司令官に任命されたニコラウス・フォン・ファルケンホルストがその最初の仕事として行ったことは、対象地域について基礎的な知識を得る目的で『ベデカー』を購入したことであった。 1944年(昭和19年)、ノルマンディー上陸作戦を準備している際、アメリカ軍は前線に対して1939年(昭和14年)版『ギド・ミシュラン』を極秘扱いで写真電送した。
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