成立の事情とは? わかりやすく解説

成立の事情

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 15:42 UTC 版)

日本人の海外活動に関する歴史的調査」の記事における「成立の事情」の解説

敗戦直後1946年9月大蔵省は、日本人在外財産の処理と連合国賠償支払問題への対応のため、省内に「在外財産調査会」を発足させた。調査会満洲朝鮮台湾北支中国北部)・中南支(同中南部)・樺太欧米南方(第1・第2)・南洋群島各地域分会分かれ1949年1月在外財産評価推定作業行った。 この調査をもとに間驥一(元東亜研究所所員満洲商工公会常務理事)・鈴木武雄京城帝大教授)・北山冨久二郎台北帝大教授)・金子滋男(台湾銀行)らの編纂による『日本人の海外活動に関する歴史的調査』全1137冊が1947年12月ころ作成された。この報告書1950年までに大蔵省管理局より刊行され各方面配布された(この時点では一般に公刊されていない)。 「序」には、「日本及び日本人在外財産生成過程は、言わるるような帝国主義的発展史ではなく」「日本人固有の経済行為であり、商取引であり、文化活動であった」とあるように、明確に日本植民地支配肯定する立場立っている。そのような政治的バイアスにも関わらず多く基本的な統計資料含んでいることから、日本による植民地支配歴史研究する際の基本文献とされている。

※この「成立の事情」の解説は、「日本人の海外活動に関する歴史的調査」の解説の一部です。
「成立の事情」を含む「日本人の海外活動に関する歴史的調査」の記事については、「日本人の海外活動に関する歴史的調査」の概要を参照ください。

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