患者との恋愛関係について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 05:22 UTC 版)
「看護師・患者の関係性」の記事における「患者との恋愛関係について」の解説
これは、上記指針において「Professional sexual misconduct is an extremely serious, and criminal, violation」患者と看護師の関係には、常に明確な一線を引くべきであり、「看護師は患者との個人的関係を持ってはならない」と明記されていることである。「誘惑(におわせるだけでも不可)、性的ハラスメント、性的なものと患者に思われること、淫行(sexual misconduct)これらは極度に重大な犯罪として違反である」とも明記されている。医療上、患者の健康にとっても重大な不利益、害となるからである。単なる一般常識、道徳、プロ意識の欠如、公私混同ということだけではない。看護師の資格停止を伴う不法行為とし告発、訴訟に発展する。 医師と患者の関係も同様であり、医療倫理の指針(AMA Code of Medical Ethics)には、患者との性的接触について独立した項目がある。そこには、「患者・医師関係と同時期に起こる性的接触は、不正行為(違法行為)に相当する。 医師と患者間の性的または恋愛的な交流は、医師と患者のあるべき関係を損ない、患者の弱い立場が悪用される可能性があり、 医師の客観的な判断を鈍らせる可能性がある。そのため、最終的に患者にとって有害になり得る」としている。また、ニューヨーク州の衛生局(Department of health)は、医師と患者の性的接触を禁じている。つまり、互いの同意で始まった付き合いでも、その事実が露見すれば、不正行為として懲戒処分をうける。 特に、精神科医と患者が私的関係を持つことは、嫌悪すべきタブー(禁忌)とされてきた。それは精神科では心理学用語でいう「転移」を利用して患者の治療を行う。そういう立場を利用して患者に付け入るのは近親相姦なみの幼児虐待と同じレベルの行為と見なされるのである。
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