性器の露出に対する批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 04:56 UTC 版)
「オブレーション・ラン」の記事における「性器の露出に対する批判」の解説
2009年3月、上院議員のアキリノ・ピメンテル・ジュニアは「男性器の無遠慮な露出」「社会規範をないがしろにする行為」としてオブレーション・ランを批判した。ピメンテルはオブレーション・ランが子供から老人まで含まれる観衆の目に触れる公開行事である点を指摘し、この行事は改正刑法で禁じられた露出行為にあたり、さらには女性差別でもあると主張した。ピメンテルの主張にカトリック教会も同調した。タグビララン司教のLeonardo Medrosoはオブレーション・ランが「悪質」「倫理の欠如」であると述べた。司教はピメンテルと同様に、純真な子供が観衆に含まれていることに懸念を示し、「裸体を見せなくとも、もっと上品な手段で同じことができるはずだ」と主張した。リンガエン・ダグパン大司教のオスカー・V・クルスもこの見解を支持した。ピメンテルはオブレーション・ランが法に反しているかどうかに関する調査を要求し、大学当局も含め、果たすべき義務を果たさなかった者を追及していくと述べた。 2010年にはデ・ラ・サール・アラネタ大学の大学司祭、サルバドール・クルチェットが学生のオブレーション・ランを禁止した。司祭はカトリック校の学生が裸で町を練り歩くことは、地域に信者の価値観を示すことにならない、と禁止の理由を述べた。同大学のAPO支部はその2年前にも支部50周年を記念したオブレーション・ランをマラボン市の許可を得て実施しており、特に問題は起きていなかった。しかし支部は禁令に従ってオブレーション・ランを中止し、代わりに昼食会を実施した。 またマニラで司法試験が実施される際には、受験するAPO会員の応援のため会場周辺のタフト・アベニューでオブレーション・ランが行われるのが通例となっていたが、無用な騒音とその卑猥さに苦情が出ているとして2008年に禁止された。
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