急性受動喫煙症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 15:04 UTC 版)
環境たばこ煙(ETS)、残留タバコ成分に曝露された際に眼の刺激症状(眼が痛い、眼がしみる、異常な涙、充血)、喉の刺激症状(喉が痛い、喉が腫れる、咳き込む、喘息、息が詰まる)頭痛、吐き気、気分が悪くなる、動悸、 息切れ、狭心症 といった症状が起きる。これを急性受動喫煙症という。現状厚生労働省による傷病名の登録、疾病及び関連保健問題の国際統計分類の登録は存在しない(喫煙関連においては、喫煙者気管支炎のみ存在する)。 急性受動喫煙症の症状が発生する際の確認の基準 環境たばこ煙(ETS)、残留タバコ成分の暴露または増大後に症状が発生。 環境たばこ煙(ETS)、残留タバコ成分の発生停止、除去により症状が消失する。 環境たばこ煙(ETS)、残留タバコ成分がない場合には発症しない。(煙草の煙以外の特定の有害物質による暴露がない。) この3点があれば、急性受動喫煙症の可能性が高いと診断される。なお、急性受動喫煙症と診断されるには、非喫煙者がタバコの煙を暴露した事実(主に生活環境の喫煙場所と、タバコ臭による自己申告)と、これらの症状のみでコチニン(環境たばこ煙(ETS)特定マーカー物質であるニコチンが体内で代謝された物質)の検出は不要である。 症状の程度は匂う(我慢)、不快(耐えている)、耐え難い苦痛などであるが、職場や社会環境によってETS発生源に苦情を述べられないことがある。環境の改善を求めたり、苦情を述べる際に、受動喫煙診断症の診断書が専門家の権威ある確証と認定されて、多くの場合に有効である。
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