急性副腎不全とは? わかりやすく解説

急性副腎不全

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/10 22:23 UTC 版)

急性副腎不全(きゅうせいふくじんふぜん)とは、急激な副腎皮質ホルモンの絶対的または相対的な不足状態であり、副腎クリーゼとも言われる。

原因

アジソン病患者がストレスを受けたとき、副腎皮質ホルモンを長期大量投与中に減量ないし中止したとき、急性の重症感染、両側副腎の出血、血栓、外傷などが原因となる。

所見

好酸球増多、低血糖などが見られ、血中コルチゾールは低値を示す。

症状

全身倦怠感や脱力感などの非特異的症状で始まり、精神症状や消化器症状が見られる。微熱から38度を超える高熱も見られる。 続いて急激な脱水症状血圧低下、呼吸困難、意識障害を呈し、ショックに陥り、治療が遅れると死亡する。腹痛と発熱により、急性腹症と誤診されやすい。

検査

血中コルチゾール、尿中17-OHCSが低値となる。合わせてACTHを測定し高値であれば原発性、低値であれば続発性と診断できる。

血清電解質:血清ナトリウム低下、カリウム上昇がみられ、Na/K 比30以下は副腎不全を疑わせる。

末梢血好酸球増多と低血糖を示す。

治療

病歴や症候、電解質、血算などの緊急検査から急性副腎不全が疑われる場合は、血中ホルモンの結果を待たずに治療を開始する。急性副腎不全の治療は、①即効性の副腎皮質ホルモンの投与、②十分な補液と電解質の補正、③急性副腎不全を引き起こした原疾患に対する治療(昇圧剤、抗生物質、止血剤などの投与)が原則である。

関連項目


急性副腎不全

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/09 08:54 UTC 版)

副腎不全」の記事における「急性副腎不全」の解説

詳細は「急性副腎不全」を参照 初期症状は、全身倦怠無気力食欲不振体重減少吐気腹痛便秘下痢微熱、など非特異的日常よくある症状)である。しかし、この状態で12時程度経過すると、意識障害失認誤認記銘障害など)やショック症状ミネラルコルチコイド欠乏所としての低血圧が主要兆候)を起こす低血糖はまれだが、認められる場合二次性副腎不全疑いがある。

※この「急性副腎不全」の解説は、「副腎不全」の解説の一部です。
「急性副腎不全」を含む「副腎不全」の記事については、「副腎不全」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「急性副腎不全」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「急性副腎不全」の関連用語

急性副腎不全のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



急性副腎不全のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの急性副腎不全 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの副腎不全 (改訂履歴)、ステロイド系抗炎症薬 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS