急性増悪期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 05:25 UTC 版)
副腎ステロイド薬 (corticosteroid:CS) CIS/MS/NMOいずれにおいても、急性期増悪期はステロイドパルス療法が推奨される。症状の改善が悪いときや重症の再発の場合は後療法としてプレドニゾロンを0.5〜1.0mg/kg/dayの投与を行い2〜3週間で漸減中止する。MSでは経口副腎ステロイド内服に再発予防効果はないが視神経脊髄炎(NMO)では経口副腎ステロイド内服と免疫抑制剤の併用が再発予防に有効と考えられている。定期的ステロイドパルス療法は多発性硬化症の脳萎縮の進行の抑制に有効である可能性がある。 血漿浄化療法 (plasmapheresis:PP)/血漿交換療法(plasma exchange:PE) CIS/MS/NMOいずれにおいても、ステロイドパルス療法が無効なときは血液浄化療法(アフェレーシス)を検討する。ステロイド治療の効果が十分でない症例において早期から思考するべき治療で、基本的に単純血漿交換療法(sPE)が行われる。多くはRRMSの急性増悪期の治療として用いられ、PPMSでは適応はない。
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