脳容積の減少をいいます。脳萎縮の原因はさまざまで、正常でも加齢により萎縮します。加齢によって容積が減少するのは頭頂葉など部位がある程度限定されているといわれています。他の萎縮の原因には脳の外傷、脳血管障害(脳梗塞、脳出血、アルツハイマー病、前頭側頭型認知症、レビー小体病などの変性疾患が代表的です。一般的に見られる脳萎縮の原因の一つにアルコールがあります。アルコール依存症のように明らかなアルコールの問題がある人には、脳萎縮が高い割合でみられることは知られていますが、依存症ではない一般の人でも飲酒量に比例して脳萎縮の程度が強くなることが最近の調査により示されています。