早期アルツハイマー型痴呆診断支援システムとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 早期アルツハイマー型痴呆診断支援システムの意味・解説 

早期アルツハイマー型痴呆診断支援システム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/12 20:23 UTC 版)

Jump to navigation Jump to search

早期アルツハイマー型認知症診断支援システム(そうきアルツハイマーがたにんちしょうしんだんしえんシステム、Voxel-based Specific Regional analysis system for Alzheimer's Disease, VSRAD, ブイエスラッド)とは、埼玉医科大学病院核医学診療科松田博史の総監修の下、大日本印刷ならびにエーザイが共同開発した、早期アルツハイマー病診断支援システム。アルツハイマー病診断の経験値に基づく客観的判断を目指したもの。

早期アルツハイマー病では、脳萎縮が海馬において特に著明であるため、1.5TMRIにより収集した脳全体の立体データを専用端末に取り込み、専用解析ソフトで脳全体と海馬の萎縮の程度を一定値(ボクセル値)へ変換した後、健常人のデータベースと照合・解析する。実際には海馬体の周辺にあたる嗅内野を含むいわゆる海馬傍回のあたりを中心に解析される。

必要な画像は基本的にはサジタル(矢状断)画像である。

萎縮の程度は0(萎縮なし)以上の数値で表され、海馬の萎縮が脳全体のそれより強いほど、大きな数値となる(2以上なら早期アルツハイマー病の疑いあり、1以上であれば、前駆を含むMCI(軽度認知機能障害 - Mild Cognitive Impairment)の関連を疑い、経時的にフォローすべきである)。

従来アルツハイマー病の診断にはSPECTPETなど放射性医薬品を用いた検査(核医学検査)が必要であったが、VSRADは一般の医療機関で広く使われるMRI装置があれば良く、手軽にまた短時間で判定できるため、今後の普及が期待されている。

関連項目





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「早期アルツハイマー型痴呆診断支援システム」の関連用語

早期アルツハイマー型痴呆診断支援システムのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



早期アルツハイマー型痴呆診断支援システムのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの早期アルツハイマー型痴呆診断支援システム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS