忌み数と承知の上での13の使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 19:59 UTC 版)
「13 (忌み数)」の記事における「忌み数と承知の上での13の使用」の解説
イタリアのコンテ・ディ・カブール級戦艦・カイオ・ドゥイリオ級戦艦は、主砲が13門である事で知られる。3連装砲塔と連装砲塔を混載した事からこの門数になった。これは旧来の迷信を打ち破るというイタリア海軍の決意とも、相対する敵に不吉な印象を与えようとする意図があったとも言われる。数としては中途半端に見えるが、戦艦の設計としてはそれなりの合理性を認められ、平賀譲が大和型戦艦の設計にあたって主砲13門案を提示した事も知られる。もっとも両戦艦とも後の改装で主砲口径を増すと同時に門数を削減し、主砲は10門となった。 また、13は不吉なイメージを醸し出すために、ホラー映画作品や小説、漫画、ロック・メタルバンドの楽曲などに利用されることが多く、そういった意味では非常に人気のある数でもある。有名なものに『13日の金曜日』や『ゴルゴ13』などがある。 サッカードイツ代表のエースであるミヒャエル・バラックは、忌み数をあくまで迷信とし、クラブチームや代表の背番号をあえて「13」にしている。そのせいか定かではないが、彼を中心とした世代の代表・クラブチームは、なぜか栄冠を直前で逃すことが多い(もっとも、ドイツサッカー界において13は1974年ワールドカップ優勝メンバーであるゲルト・ミュラーがつけていたことから、栄光の背番号でもある)。 自転車ロードレース選手のファビアン・カンチェラーラは、ゼッケンの番号が13だった際に、「意味を逆にするため」として上下を逆に付けていた。自転車ロードレースでは許可なくジャージの柄を変えるなどすると服装の不備でペナルティが課せられることがあるが、カンチェラーラに限らず13番のゼッケンを上下逆に着用する選手は少なくなく、これについては事実上黙認されている。
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