後祭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 20:13 UTC 版)
遷御の儀の後祭には、大御饌(おおみけ)、奉幣(ほうへい)、古物渡(こもつわたし)、御神楽御饌(みかぐらみけ)、御神楽(みかぐら)がある。 大御饌は、遷御の翌日に初めて神饌を神前に奉る儀式である。午前6時、祭主以下の奉仕者は忌火屋殿(いみびやでん)前庭でお祓いを受け、御贄調舎(みにえちょうしゃ)へ移り、アワビを調理する。調理したアワビは御饌として唐櫃に納め、禰宜が酒とともに神前に供える。奉幣は、勅使が神前に天皇からの幣帛(へいはく)を奉り、祭文を奏上する。古代、絹が貴重であったため、幣帛と言えば専ら絹織物を指していた。大御饌と奉幣はともに後祭の中でも重要な儀式とされる。 古物渡は、旧正殿に残された神宝類を新正殿へ移す儀式である。 御神楽御饌は、遷御の翌日夜に初めて舞われる神楽を前に神饌を神前に奉る儀式である。御神楽は新宮の四丈殿にて、勅使・祭主以下の参列の下、初めての神楽を宮内庁楽師十二員が奉納する儀式である。ここで無音で演奏されるのは、「秘曲」と呼ばれる特別な者にのみ伝授される曲である。
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