強要型サディスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/21 07:25 UTC 版)
「サディスティックパーソナリティ障害」の記事における「強要型サディスト」の解説
このカテゴリのサディストは、軍曹、大学の学部長、刑務所の監視人、警官、また他の権威的な職務に時々見い出しうる 。なぜなら彼らが、ルールや規則や法を破った人々をコントロールし罰を与える人物であるべきと感じるポジションにいるからである。彼らは共通の利益のために行動していると信じているのだけれど、ただそれだけ以上の深い動機を持っている。これらのサディストは一般に、彼らの権威の領分でのルール破りたちを探し出し、その個別のケースに割り当てうるもっとも厳しい罰を行使する。もし強要型サディストが社会から、たとえば警官や刑務所員として雇われたなら、彼らの行動は不公正だと認識されないし、思うがままに他者を支配し犠牲にし破壊する広範囲の自由を彼らは持つ。彼らは公正に行動するだろうが、彼らのパーソナリティは、サディスティックに邪悪な振る舞いを駆り立てる彼らの感情に対する抑えが利かない。これらのサディストが他者を支配し処罰すればするほど、彼らはより満足し力がみなぎる。公正さの自己認識は強化され、エゴは増長する 。強要型サディストが他者を処罰することによって獲得する満足は、自身の振る舞いを止められずまたそれらの状況下での現実認識を失ったような、中毒状態に到達しうる。彼らは日常においてまるきり普通に権力を行使したり振舞うことになるような合法的な権威によって行動しているので、ほとんどのケースにおいて、これが否定的な注意を引くことはない。
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