強竜打線とは? わかりやすく解説

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強竜打線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/28 20:19 UTC 版)

強竜打線(きょうりゅうだせん)は、中日ドラゴンズ打線を指す愛称である。

概要

別名「恐竜打線」。1996年までナゴヤ球場(改修前)を一軍ホームグラウンドにしていた時期の中日は、狭い球場を生かした打力が売り物のチームだった。しかし、1997年ナゴヤドームへと移転してからはチームが不振に陥り、星野仙一監督(当時)の方針のもと、一転して投手を中心とした守備重視のチームへと切り替え、現在に至る。

布陣

定義が曖昧なため、優勝した年を中心に述べる。

1974年(監督・与那嶺要)

与那嶺要監督のもと、巨人のV10を阻止して1954年以来20年ぶりに優勝した年。突出したスター選手はいないが、僅差ながら総合力で巨人・阪神を上回った。ロッテとの対戦となった日本シリーズでは星野仙一が救援失敗を重ね、さらに打撃好調だった高木守が骨折で戦列を離脱したのが響き2勝4敗で敗退した。なお、応援歌「燃えよドラゴンズ!」が初めて発売された年でもある。シーズンMVPは2年連続で三冠王に輝いた王貞治(巨人)が選ばれた。

打順 守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
1 高木守道 .276 15 47 14 .322 .432 .754 ベストナイン(二)、ゴールデングラブ賞(二)
2 谷木恭平 .274 2 14 5 .337 .389 .726
3 井上弘昭 .290 18 58 15 .380 .460 .839
4 ジーン・マーチン .269 35 87 0 .339 .528 .867 ベストナイン(外)
5 谷沢健一 .290 22 77 2 .348 .498 .846
6 木俣達彦 .322 18 50 3 .379 .507 .886 6番中堅手大島とする書籍も存在する。
7 島谷金二 .259 11 41 7 .327 .408 .735 2番島谷、7番木俣とする書籍も存在する。
8 広瀬宰 .229 5 26 2 .260 .308 .568
控え選手
守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
三/中 大島康徳 .258 11 46 1 .343 .461 .803
ジミー・ウィリアム .224 4 27 3 .297 .328 .625
藤波行雄 .289 1 15 1 .372 .351 .723 新人王
正岡真二 .197 0 3 5 .234 .230 .464

1982年(監督・近藤貞雄)

近藤貞雄監督を中心として「野武士軍団」といわれる個性豊かな選手たちの活躍により、またも巨人とのマッチレースを制し8年ぶりの優勝。しかし、西武ライオンズとの日本シリーズでは投打共に不振に加え「石コロ事件」の不運も重なり敗退した。

打順 守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
1 田尾安志 .350 14 41 9 .418 .497 .915 最多安打ベストナイン(外)
2 平野謙 .288 4 33 20 .308 .366 .674 ゴールデングラブ賞(外)、最多犠打(51犠打)
3 ケン・モッカ .311 23 76 1 .376 .503 .880
4 谷沢健一 .280 21 85 2 .348 .461 .809 ベストナイン(一)
5 大島康徳 .269 18 60 5 .343 .433 .776 日本シリーズでは7番
6 宇野勝 .262 30 69 4 .312 .498 .809 ベストナイン(遊)
7 中尾孝義 .282 18 47 7 .329 .459 .789 シーズンMVPベストナイン(捕)、ゴールデングラブ賞(捕)
日本シリーズでは5番
8 上川誠二 .227 2 17 4 .271 .288 .559 日本シリーズ敢闘賞
控え選手
守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
木俣達彦 .170 1 3 0 .200 .226 .426 チーム内代打起用数2位、この年限りで現役引退
田野倉利男 .220 6 19 1 .291 .345 .636 上川と併用
正岡真二 .231 0 1 1 .286 .308 .593 内野のユーティリティ、主に三塁の守備固め
豊田誠佑 .136 0 3 1 .200 .159 .359 外野の守備固め
藤波行雄 .259 2 10 2 .300 .412 .712 チーム内代打起用数1位

1984年(監督・山内一弘)

この年就任した山内一弘監督のもと、強力な打線を構築した。4人が30本塁打以上を記録した他、中日ドラゴンズとしての球団記録であるOPS.807を記録している。巨人戦では14連勝を記録するなど、前半戦は首位に立っていた。しかし、広島戦を苦手としていたことや中尾の離脱もあり、シーズン2位に終わる。

打順 守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
1 田尾安志 .310 20 49 3 .373 .483 .856 最多安打
2 平野謙 .291 3 31 30 .332 .349 .681 最多犠打(36犠打)
3 谷沢健一 .329 34 99 3 .405 .574 .980 最多安打ベストナイン(一)
4 大島康徳 .280 30 87 7 .379 .507 .887
5 ケン・モッカ .316 31 93 1 .397 .574 .971
6 宇野勝 .253 37 87 13 .341 .513 .854 本塁打王ベストナイン(遊)
7 上川誠二 .309 7 39 17 .359 .450 .809
8 中尾孝義 .322 12 35 5 .387 .572 .959

1988年(監督・星野仙一)

星野体制2年目の本シーズンは当初最下位予想がなされ、実際4月を6位で終わるものの、夏場から破竹の快進撃で広島東洋カープとの最大8ゲーム差を逆転して優勝(当時のセリーグ新記録)。逆転やサヨナラ勝ちが多く、サヨナラ勝ちは11回を数えた。ルーキーだった立浪和義が2番としてフル稼働した。投手陣では移籍1年目の小野和幸が18勝で最多勝を獲得。日本シリーズでは前回の1982年と同様、西武に敗れた。シーズンMVPはリリーフエース郭源治が選ばれた。

打順 守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
1 彦野利勝 .275 15 47 9 .344 .471 .814 ゴールデングラブ賞(外)
2 立浪和義 .223 4 18 22 .317 .310 .626 ゴールデングラブ賞(遊)、新人王
3 ゲーリー・レーシッチ .293 16 53 2 .359 .514 .873
4 落合博満 .293 32 95 3 .418 .580 .998 ベストナイン(一)
5 宇野勝 .277 18 76 8 .349 .454 .802
6 仁村徹 .306 7 52 4 .361 .433 .794
7 川又米利 .280 6 35 3 .363 .406 .769
8 中村武志 .236 5 21 2 .312 .360 .672
控え選手
守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
大石友好 .184 0 6 0 .229 .214 .443 リリーフキャッチャー(抑え捕手)
大宮龍男 .173 2 5 2 .244 .259 .504 2番手捕手
遊/三 山田和利 .268 2 7 10 .313 .392 .705 シーズン終盤は立浪に代わって2番に入ることも
中尾孝義 .262 7 35 5 .299 .426 .725 序盤は1番や7番で、後半は3番でスタメン
音重鎮 .219 3 18 0 .262 .364 .626 彦野に代わって1番に入ることも
仁村薫 .287 7 24 2 .304 .509 .813
豊田成祐 .190 0 7 3 .274 .262 .536 外野の守備固め、この年限りで現役引退
小松崎善久 .289 4 6 2 .314 .470 .784 彦野に代わって1番に入ることも

1994年(監督・高木守道)

オフに落合博満FAで巨人に移籍してしまった事も含め、チームが不調だったため、高木守道監督の進退が問われたシーズン。前半は巨人に独走を許すが後半に巨人が失速し中日が猛追、10月8日の同率首位最終戦の決戦に持ち込んだ。 

1996年(監督・星野仙一)

ナゴヤ球場最終シーズンとなったこの年は星野仙一が監督に復帰し、チームの立て直しを図った。特に6番を山崎武司、7番を大豊泰昭と固定してホームランを量産、この2人と巨人・松井秀喜の3人による熾烈な本塁打王争いが繰り広げられた。この様は「陰のクリーンナップ」と言われ、他球団から恐れられた。なお、「強竜打線」はこの年の様子を形容したことが発端とされている。

打順 守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
1 ダネル・コールズ .302 29 79 0 .373 .505 .878
2 鳥越裕介 .276 3 17 8 .323 .384 .707
3 立浪和義 .323 10 62 2 .404 .466 .870 ベストナイン(二)、ゴールデングラブ賞(二)
4 アロンゾ・パウエル .340 14 67 1 .393 .510 .903 首位打者最多安打ベストナイン(外)
5 音重鎮 .265 11 41 3 .322 .433 .755 7月に故障離脱
6 山崎武司 .322 39 107 1 .382 .625 1.007 本塁打王ベストナイン(外)
7 大豊泰昭 .294 38 89 3 .385 .587 .971 この年本塁打数2位
8 中村武志 .271 12 37 2 .343 .402 .744
控え選手
守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
捕/中 矢野輝弘 .346 7 19 1 .426 .577 1.003 2番手捕手
遊/三 種田仁 .178 1 6 2 .233 .215 .448 鳥越と遊撃手のレギュラーを争う
小森哲也 .136 0 7 1 .216 .159 .376 鳥越と遊撃手のレギュラーを争う
神野純一 .215 3 7 2 .262 .342 .604 鳥越と遊撃手のレギュラーを争う、1試合3本塁打を記録
川又米利 .267 1 12 0 .414 .356 .769 代打の切り札
彦野利勝 .270 3 22 0 .374 .405 .779 音の離脱後、スタメン起用増加
益田大介 .301 1 3 1 .400 .369 .769 音の離脱後、スタメン起用増加
愛甲猛 .207 4 17 0 .253 .390 .643 音の離脱後、スタメン起用増加

1997年(監督・星野仙一)

前年から一転、ナゴヤドーム開場のこの年は新外国人レオ・ゴメス以外の主軸の不振、更にはナゴヤドームでの戦い方(主に外野陣の守備)に慣れず、最下位に終わる。

打順 守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
1 益田大介 .269 2 24 11 .341 .361 .701
2 鳥越裕介 .208 2 16 10 .269 .268 .536 遊撃手の最高守備率(.997)記録
3 立浪和義 .269 14 55 8 .372 .414 .786 ゴールデングラブ賞(二)
4 レオ・ゴメス .315 31 81 2 .407 .559 .966 ベストナイン(三)
5 山崎武司 .257 19 54 0 .350 .447 .796
6 アロンゾ・パウエル .253 14 56 0 .321 .404 .725
7 大豊泰昭 .240 12 35 0 .330 .402 .732
8 中村武志 .232 8 36 0 .301 .371 .673

1999年(監督・星野仙一)

前年に阪神からトレードで獲得した関川浩一が開花し、韓国人選手の李鍾範とともにリードオフマンとして抜群の働きをするなど、前年の補強の成果が明瞭にあらわれた。4番ゴメス・5番立浪・6番山崎の強打者に加え、7番井上が開幕21試合連続安打を達成するなど好調。さらに、ドラフトで福留孝介が入団してレギュラーに定着した。しかし、福岡ダイエーホークスとの日本シリーズでは、主砲の山崎がリーグ優勝を決めた9月30日に負傷離脱、関川は第四戦まで無安打で21打数2安打、井上は13打数0安打、福留の守備ミス等が重なり、前評判では、中日圧倒的優位だったが[1]、1勝4敗で敗退。シーズンMVPはエース野口茂樹が選ばれた。

打順 守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
1 李鍾範 .238 9 33 24 .310 .373 .683 中盤以降は福留と入れ替わりで2番を打つ事が増えた。日本シリーズでは6番。
2 福留孝介 .284 16 52 4 .359 .451 .810 シーズン中盤では1番、終盤に差し掛かった所では3番を打つ事が増えた。
日本シリーズでは久慈照嘉が遊撃手で、三塁手。
3 関川浩一 .330 4 60 20 .383 .429 .812 ベストナイン(外)
シーズン終盤や日本シリーズでは1番
4 レオ・ゴメス .297 36 109 4 .389 .570 .959 ベストナイン(三)
日本シリーズや山崎の欠場時では一塁手
5 立浪和義 .266 4 53 3 .345 .376 .721 勝利打点はチームトップ
6 山崎武司 .246 28 75 1 .345 .528 .873
7 井上一樹 .296 10 65 2 .357 .424 .781 開幕戦から21試合連続安打を記録。
8 中村武志 .200 6 42 3 .251 .276 .527
控え選手
守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
鈴木郁洋 .214 0 7 2 .250 .268 518 2番手捕手
久慈照嘉 .314 0 11 5 .390 .360 .750 遊撃手の守備固め
三/二 渡邉博幸 .281 1 16 2 .366 .416 .782 内野のユーティリティ
神野純一 .330 3 17 1 .398 .534 .932 代打要員
二/三/外 種田仁 .196 0 2 3 .281 .294 .575 内外野のユーティリティ
愛甲猛 .387 0 3 0 .441 .419 .861 代打要員
音重鎮 .203 0 7 1 .280 .257 .537 代打要員
大西崇之 .185 0 2 2 .313 .185 .498 外野の守備固め

2004年(監督・落合博満)

この年就任した落合博満監督は「守りの野球」を掲げ、セリーグ最小失策数となる45失策を作った。また、投手陣ではエースの川上憲伸の復活、落合英二岩瀬仁紀らリリーフ陣の尽力もあり、5年ぶりのリーグ優勝を遂げた。また、「守りの野球」らしく、守備の名手がそろっており、ゴールデングラブ賞を5部門にわたって受賞した(荒木・井端・アレックス・英智・渡邉・川上)。しかし、日本シリーズではまたも西武に敗れた。シーズンMVPはエース川上憲伸が選ばれた。

打順 守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
1 荒木雅博 .292 3 44 39 .322 .349 .671 ベストナイン(二)、ゴールデングラブ賞(二)
2 井端弘和 .302 6 57 21 .367 .395 .762 ベストナイン(遊)、ゴールデングラブ賞(遊)、最多犠打(18犠打)
3 立浪和義 .308 5 70 5 .364 .384 .749 ベストナイン(三)
4 福留孝介 .277 23 81 8 .367 .569 .936 夏場以降は五輪代表選出や骨折もあり離脱した。
5 アレックス・オチョア .294 21 89 3 .369 .469 .839 ゴールデングラブ賞(外)
福留離脱以降は4番で、5番は谷繁、リナレスらが代役となった。
6 井上一樹 .276 11 30 0 .354 .442 .796
7 渡邉博幸 .286 2 22 1 .334 .334 .669 ゴールデングラブ賞(一)
8 谷繁元信 .260 18 68 1 .332 .419 .751 夏場以降は5番、日本シリーズでは6番に起用された。
控え選手
守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
柳沢裕一 .242 1 10 1 .329 .339 667 2番手捕手
オマール・リナレス .283 4 28 0 .363 .403 .765 渡邉、森野と併用、日本シリーズでは5番を務めた
一/外 森野将彦 .272 4 21 0 .326 .407 .733 渡邉、リナレスと併用
高橋光信 .296 3 9 0 .457 .667 1.124 代打の切り札
川相昌弘 .261 1 3 0 .393 .391 784 三塁の守備固め
英智 .269 0 19 11 .323 .338 .661 ゴールデングラブ賞(外)
代走・外野の守備固め
大西崇之 .242 4 15 1 .294 .394 .688
土谷鉄平 .185 0 0 3 .290 .259 .549 代走・外野の守備固め

2006年(監督・落合博満)

守備攻撃ともにかみ合い、途中から首位を独走して優勝。この年の打撃三部門のタイトル(首位打者最多本塁打最多打点)はウッズ、福留と中日に在籍する2人で独占された。日本シリーズでは北海道日本ハムファイターズに敗れた。7月に入ると立浪に代わり、森野がサードのレギュラーに起用された。シーズンMVPは福留孝介が選出された。

打順 守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
1 荒木雅博 .300 2 31 30 .338 .358 .696 ベストナイン(二)、ゴールデングラブ賞(二)
怪我からの復帰当初から福留復帰まで2番中堅手。
2 井端弘和 .283 8 48 17 .355 .365 .720 ベストナイン(遊)、ゴールデングラブ賞(遊)
開幕は3番で2番は中堅手藤井淳志、福留復帰までは再び3番を打った。
3 福留孝介 .351 31 104 11 .438 .653 1.091 シーズンMVP首位打者最高出塁率ベストナイン(外)、ゴールデングラブ賞(外)
開幕は5番右翼手、9月中盤までは主に中堅手。
4 タイロン・ウッズ .310 47 144 1 .402 .635 1.037 本塁打王打点王ベストナイン(一)
5 森野将彦 .280 10 52 0 .321 .395 .716 怪我からの復帰当初は1番二塁手で、荒木復帰から福留復帰まで同様の起用。
6 アレックス・オチョア .273 15 77 2 .341 .421 .761 9月中盤までは左翼手
打順も開幕は6番で、森野・荒木復帰までは5番。
7 井上一樹 .311 11 39 2 .340 .476 .817 開幕は7番三塁手立浪、また井上自身も9月中盤までは右翼手。
8 谷繁元信 .234 9 38 0 .347 .353 .700 ゴールデングラブ賞(捕)
控え選手
守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
小田幸平 .158 0 2 0 .179 .237 416 2番手捕手
立浪和義 .263 1 31 0 .310 .320 .630 代打要員、7月1日までは三塁のスタメンとして起用されていた
一/三 渡邉博幸 .252 1 16 0 .288 .333 .621 一塁の守備固め
高橋光信 .244 3 12 0 .267 .419 .685 代打要員
川相昌弘 .273 0 1 0 .304 .273 577 三塁の守備固め
英智 .215 1 27 4 .237 .266 .502 井上と併用、代走・外野の守備固めとしても起用
上田佳範 .222 0 8 0 .264 .296 .561 外野の控え
藤井淳志 .146 0 0 1 .167 .195 .362 代走・外野の守備固め

2007年(監督・落合博満)

この年のペナントレースは2位に終わるも、この年から開始されたクライマックスシリーズで巨人に勝利し、日本シリーズでも日本ハムを破り53年ぶりの日本一を果たす。終盤は福留が離脱しながらも中村紀が奮起して日本シリーズMVPを獲得する活躍をした。シーズンMVPはリーグ優勝チームの小笠原道大(巨人)。

打順 守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
1 井端弘和 .296 5 45 23 .368 .393 .761 ベストナイン(遊)、ゴールデングラブ賞(遊)
2 荒木雅博 .263 1 25 31 .296 .302 .598 盗塁王ゴールデングラブ賞(二)
3 福留孝介 .294 13 48 5 .443 .520 .963
4 タイロン・ウッズ .270 35 102 3 .418 .530 .948 ベストナイン(一)
5 森野将彦 .294 18 97 1 .366 .458 .824 荒木離脱時は二塁手、守備固めでは三塁手。
シーズン当初は3番右翼手福留、7番左翼手森野。
シーズンでは主に5番だったが、日本シリーズでは3番を打った。
6 中村紀洋 .293 20 79 2 .359 .477 .836 ゴールデングラブ賞(三)
シーズン当初は6番、シーズン終盤は3番を打った。守備固めでは一塁手。
7 李炳圭 .262 9 46 0 .295 .370 .665 シーズン当初は5番中堅手
8 谷繁元信 .236 6 44 0 .347 .322 .669 ゴールデングラブ賞(捕)
控え選手
守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
小田幸平 .194 0 1 0 .231 .222 453 2番手捕手
DH 立浪和義 .275 2 31 0 .364 .367 .731 代打の切り札
年間代打起用回数2位、年間代打打点2位、年間代打安打5位
渡邉博幸 .130 0 0 0 .167 .130 .297 代走・一塁の守備固め、この年限りで現役引退
英智 .278 4 19 8 .321 .389 .710 外野の守備固め要員、荒木、福留ら離脱時にスタメン起用
井上一樹 .292 3 28 1 .352 .427 .779 代打要員、荒木、福留ら離脱時にスタメン起用
藤井淳志 .203 1 5 7 .224 .297 .521 代走・外野の守備固め
堂上剛裕 .286 2 11 0 .329 .416 .745 代打要員

2010年(監督・落合博満)

井端の途中離脱・新外国人のディオニス・セサルや主砲のトニ・ブランコの不調など、貧打に苦しみ、リリーフ投手陣に助けられて球団最多となる12回のサヨナラ勝ちを記録しつつ優勝。森野・和田が打線を牽引し続け、若手の堂上兄弟・岩﨑達郎大島洋平らが台頭した。シーズンMVPは和田一浩

打順 守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
1 荒木雅博 .294 3 39 20 .339 .377 .715 前年まで二塁手だったが、遊撃手にコンバート。
2 大島洋平 .258 0 17 8 .323 .315 .638 シーズン終盤は英智や藤井淳志。最終的に104試合の出場に終わるが、日本シリーズでは大活躍。
3 森野将彦 .327 22 84 2 .399 .537 .937 ベストナイン(三)
試合終盤の守備固めでは一塁を守り、森野に代わって三塁を堂上直が守る。
4 トニ・ブランコ .264 32 86 0 .349 .501 .850 開幕から4番だったが、シーズン途中から5番。
5 和田一浩 .339 37 93 5 .437 .624 1.061 シーズンMVPベストナイン(外)
6 野本圭 .218 4 27 0 .295 .315 .610 代打起用数チーム内1位。
7 堂上直倫 .263 5 30 0 .331 .375 .706 守備固めでは三塁、二塁には岩﨑達
8 谷繁元信 .244 7 32 0 .343 .360 .703
控え選手
守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
小田幸平 .274 0 11 0 .323 .369 692 2番手捕手
井端弘和 .261 0 16 0 .345 .294 .639 堂上直と併用、CS以降は井端が二塁スタメンで定着
二/遊 岩﨑達郎 .183 1 4 3 .279 .267 .546 代走・守備固め要員
ディオニス・セサル .215 1 10 2 .244 .269 .512 シーズン序盤はスタメン起用
藤井淳志 .235 1 8 3 .269 .325 .594 シーズン終盤、大島に代わりスタメン起用
英智 .220 1 9 8 .270 .283 .554 シーズン終盤、大島に代わりスタメン起用
堂上剛裕 .247 2 17 0 .275 .361 .635 代打要員

2011年(監督・落合博満)

この年から導入された統一球の影響で森野・和田をはじめとする打撃陣が絶不調に陥り、打線もシーズン終盤まで固定できず12球団ワーストのチーム打率・総得点を記録した年。一時前半戦から首位を独走したヤクルトと10ゲーム差以上をつけられたものの、吉見一起浅尾拓也ら投手陣の奮起と夏場以降離脱していた谷繁・井端・ブランコが復帰、打線が固定され少ないチャンスを生かして確実に点を取ることができるようになったことで、落合の突然の退任発表もありながら大逆転で球団史上初の連覇を決めた。シーズンMVPはリリーフエースの浅尾拓也が選ばれた(ゴールデングラブ賞もリリーフ投手として初受賞)。日本シリーズではソフトバンクに3勝4敗で敗退。

打順 守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
1 荒木雅博 .263 2 24 18 .312 .319 .631 シーズン中盤は二塁手として起用される事もあった(その間の遊撃手は岩﨑達)。
2 井端弘和 .234 1 29 3 .280 .271 .552 シーズン中盤は離脱する事が多く、荒木や堂上直が二塁の守備に就く事があった。
3 森野将彦 .232 10 45 0 .321 .329 .650 守備固めでは一塁手
4 トニ・ブランコ .248 16 48 0 .327 .475 .802 78試合の出場でありながら、勝利打点は12球団トップだった。離脱時はグスマンが代役を務めていた。
5 和田一浩 .232 12 54 6 .339 .385 .724 開幕からしばらくは4番だったが、打撃不振により、5番に降格。シーズン終盤は6番を任されたが、ポストシーズンでは不振の谷繁に代わって再び5番を打った。
6 平田良介 .255 11 38 1 .333 .436 .770 シーズン途中から出場機会を増やし、守備率100%を達成。リーグ最多補殺を記録。
7 大島洋平 .243 3 18 8 .318 .320 .638 ゴールデングラブ賞(外)
打撃不振により、一時期は野本らにレギュラーを奪われ、前年より少ない96試合の出場に終わるが、シーズン後半は再びレギュラーを奪う。
8 谷繁元信 .256 6 31 0 .349 .357 .706 ゴールデングラブ賞(捕)
1試合のみプロ入り初となる一塁手でのスタメン出場があった。
控え選手
守備 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率 長打率 OPS 備考
小山桂司 .280 1 10 1 .394 .390 .784 2番手捕手
小田幸平 .164 0 4 0 .227 .164 391 3番手捕手、エンジェルベルト・ソトの専属捕手
二/三 堂上直倫 .209 2 10 0 .242 .296 .537 三塁の守備固め
佐伯貴弘 .202 1 6 0 .243 .284 .528 代打要員
遊/三 岩﨑達郎 .218 0 3 0 .282 .282 .564 三塁、遊撃の守備固め
外/一 ジョエル・グスマン .181 7 15 2 .219 .298 .517 ブランコの代役
外/一 小池正晃 .268 5 21 0 .345 .465 .810 代打要員
野本圭 .226 2 15 0 .279 .340 .619 代打要員
英智 .100 0 1 2 .182 .100 .282 代走・外野の守備固め要員
堂上剛裕 .287 1 15 0 .342 .426 .768 代打要員

関連項目

脚注

  1. ^ ホークス75年史―南海、ダイエー、ソフトバンクー継承される栄光の歴史ベースボール・マガジン社、2013年、P91



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