建設時の批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 10:03 UTC 版)
「ポンピドゥー・センター」の記事における「建設時の批判」の解説
建設当時、パリでは歴史街区の保存が課題になっており、ポンピドゥ・センターの過激なデザインは一部のパリ市民から非難を浴びた。 建物外側に工事現場の足場のように鉄骨を組み立て、ここに電気、水道、空調の配管設備、階段、エスカレーターなどを配した斬新なデザインは物議を醸し、「パリの美観を損なう前衛芸術」、「配管設備のノートルダム」、「芸術の倉庫」、「ガス工場」、「石油精製工場」「文化のがらくた置き場」、またはアクアリウム、プラネタリウムをもじって「ポンピドリウム」などと批判された。ジャン・ボードリヤールは『ボーブール効果』のなかで「文化のハイパーマーケット」と形容した。 これらの設備はカラーコードで示され、青は空気の流れ(空調)、緑は水の流れ(水道)、黄色は電気の流れ、そして赤は人の流れ(階段、エスカレーター)を表わしている。 レンゾ・ピアノは「いかめしい文化施設(建築物)のイメージを破壊したかった。これは芸術と人間のこの上なく自由な関係の夢であり、同時にまた、街の息吹が感じられる場である」と語った。
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