幼少期の発症による影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 04:50 UTC 版)
先天性または幼少期に斜視となった場合は、上述の通りおおよそ生後2ヶ月から2歳頃までの立体視形成段階で恒常性斜視が続くと、以降は手術をしても両眼視差による立体視(遠近感)を獲得することが難しくなる。 ただし、大人になってから立体視を獲得した例もある。[要出典] 同じく上述の通り、幼少期は「抑制」が大人に比べて働きやすい。「抑制」により使われなくなった目は視力低下、などを併発する傾向があり、これによりさらに斜視の症状が進む可能性がある。また、人間の視力が完成する8歳頃までの視力発達段階で「抑制」により使われなくなった目の視力低下が続くと、弱視となる可能性もある。 幼少期の発症だと症状の無い逆の目が利き目となることが多く、利き腕と利き目が違うことにより字がうまく書けなかったり、まっすぐな線が引けないなどの症状が出る場合がある。 先天性の場合はこれらの症状が起こっていても「生まれたときからの普通の感覚」と捉えてしまうため本人の自覚がない場合も多く、他人が気づくまで発見が遅れる場合もある。
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