幻冬舎設立
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1993年11月12日に幻冬舎は法人設立登記をし、四谷の雑居ビルの1室にオフィスを構え見城は行動を開始する。その年の年末年始、電車代を節約するため代々木の自宅から徒歩で出社し、毎日作品を書いてもらいたい書き手5人に手紙を書いた。作家、ミュージシャン、スポーツ選手、女優。これを10日間続け、都合50人に手紙を出した。食事はコンビニ弁当で済ませ、午前9時から深夜2時まで手紙を書いていたという。1994年3月25日、見城は決死の覚悟で朝日新聞に下記の創業宣言の全面広告を出した。 「文芸元年。歴史はここから始まる」 これにかかった広告費は1億円近く。もし本が売れなければ会社は即倒産。見城は、3月25日が近付くにつれて、恐怖に打ち震え、眠れない日々を過ごしたという。五木寛之、村上龍、山田詠美、吉本ばなな、篠山紀信、北方謙三の単行本6冊を発刊し、幻冬舎は船出した。見城は幻冬舎設立時の苦境のときに手を差し伸べてくれた6人に対する恩義を生涯忘れないと語っている。
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