年齢層と発達段階
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 22:25 UTC 版)
児童文学そのものも大人の文学と対になる年齢によるカテゴリであるが、0歳から18歳まででは子どもの理解力や興味もさまざまであるため発達段階に応じて形態や内容も違ってくる。 絵本は0-5歳程度の、まだ文字を(充分には)読めない「読者以前」の子どもたちにも向いている。 5-7歳頃の、読み書きを覚えたばかりの子どもに向けた本は、簡単な童話や昔話などを主題とし、子どもに読書力をつけるよう工夫されていることが多い。 7-12歳頃の子どもは発達に応じて、もう少し長い、章立てのある本(チャプターブック)も読めるようになり、児童文学の中核となっている。 ヤングアダルト小説(ジュブナイル)は概ね13歳以降のティーンエイジャー(ヤングアダルト)を読者に想定している。 こうした分類の基準は、児童文学そのものを定義する基準と同様に、曖昧で問題を含むものである。明確な違いの1つに幼い子ども向けの本はイラストレーションが添えられることが多いということが挙げられるが、絵を作品の不可分な一部として持つ絵本であってもこうしたジャンルや年齢層に収まらないものがある。ピーター・シスの『チベット――赤い箱を通して』は大人の読者に向けた絵本の1例である。
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