年齢層と要因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 17:25 UTC 版)
国土交通省の調査では、免許保有者全体に占める75歳以上の人々の割合が約6%なのに対し、逆走したドライバー全体に占める75歳以上の人々の割合は45%を占めている。高速道路6社が2011年から2014年にかけて実施した逆走事案の調査では、逆走事案の約7割が高齢者(65歳以上)によるものとなっている。認知症の高齢者が起こすと思われがちであるが、逆走事故を起こした運転者のうち認知症の疑いがあるのは約1割にとどまっており、認知症の有無にかかわらず高齢運転者は誰でも起こしうるとされる。認知症を除き、加齢と逆走事故の多さの因果関係は明らかになっていない。また、高齢者に限らず、逆走事故を起こした運転者はどの年齢層でも発生している。また国土交通省が、2011〜2016年に警察が取り押さえた逆走案件を精査した結果、年平均20件以上が70〜74歳のドライバーによって引き起こされており、年平均約40件は75〜79歳のドライバーによって引き起こされていることがわかった。これは全世代の中で最も多い件数となっている。免許人口当たりの逆走率においては、75歳以上で逆走の発生する割合が高く、85歳以上の割合が最も高い結果となっている。 高齢者では認知症のほかに「高速道路の利用方法がわからなかった」という者もおり、65歳未満ではうっかり、ぼんやり、考え事、案内標識不確認といったことが要因の場合も多いとの調査がある。
※この「年齢層と要因」の解説は、「逆走事故」の解説の一部です。
「年齢層と要因」を含む「逆走事故」の記事については、「逆走事故」の概要を参照ください。
- 年齢層と要因のページへのリンク