市議による市有地不法占拠問題
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「弥富市議会」の記事における「市議による市有地不法占拠問題」の解説
2006年、大原功市議は弥富市平島町中新田に2階建の賃貸アパートを2棟建てることを計画。建設予定の建物が市所有の用水路に隣接していたことから、市は大原に対し、用水路にはみ出さないように求める通知を出した。ところが大原はこれを無視。2007年、アパートは壁が水路側へ幅65センチ、長さ60メートルにわたってはみ出して建築された。 2019年8月、市民オンブズマン活動を行う加藤明由から住民監査請求がなされ、同年10月、市監査委員は「市は財産の管理を怠る事実があった」と指摘。市に対し、大原に「2年以内の壁の撤去」と「不当利得約133万円の支払い」を求めるよう勧告した。 2020年2月16日、市議選が執行され、件の住民監査請求をした加藤明由が初当選した。同年同月、大原は「支払い義務はない」と主張し、債務不存在の確認を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。これを受けて同年3月、市は大原への提訴を決定。 同年6月、加藤明由は、大原に対する「議長不信任決議案」が市議会定例会に提出。6月24日、当事者である大原と、議事を司る副議長の鈴木みどりを除く14人で採決が行われ、公明党(2人)と日本共産党(2人)と無会派(4人)の計8人が賛成、与党会派の政新会の6人が反対し、賛成多数で不信任決議は可決された。裁判は7月7日に始まるも、大原は現在も議長の任にあたっている。
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