市立近代美術館計画
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「大阪市立美術館」の記事における「市立近代美術館計画」の解説
詳細は大阪中之島美術館#沿革を参照。 大阪市は、大阪市立美術館にある古代美術・東洋美術コレクションのほかに、19世紀以降の近代美術・現代美術のコレクションも形成している。佐伯祐三の絵を多数蒐集したコレクターで、実業家(山発産業)山本發次郎の遺族から、佐伯の作品を一括して寄贈されたことがきっかけとなり、1988年、市制100年を記念して大阪市立近代美術館建設計画が発表され、以後コレクションの形成が進んできた。 その後、市が財政難に陥り建設費が捻出できず、計画は凍結状態となった。2004年(平成16年)からは長堀通沿いの出光美術館跡のスペースを、「大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室」という名称で使用し所蔵品の展示を行った(2012年まで)。 2013年、大阪市の戦略会議が中之島への新たな美術館の建設を決定した。その中で天王寺の市立美術館を中之島の新美術館に統合して、古代から現代までを扱う総合美術館とすることも検討されたが、後に美術館の統合は行わず経営のみを統合することとなった。2016年に建築設計競技を実施し、2017年、遠藤克彦建築研究所の設計案が最優秀となり、設計と建設を開始した。館名は「大阪中之島美術館」と決まり、2022年2月2日に開館した。
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