差別語としてのチョロ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/21 07:41 UTC 版)
上記のように先住民の血を引く人物という意味で用いられる語であるが、長年白人と比べて差別的な待遇を受けたり、貧困な労働者層が大半を占めたりする事情もあり、「チョロ」という呼び名は「田舎者」や「貧乏人」という意味合いで侮蔑語として用いられることがある。 そのため、先住民系以外の者が用いる場合は、侮蔑的な意味合いが生じる恐れがあるため、普段の会話で用いられることはあまりない。これらの言葉の代わりに、褐色または浅黒い肌をした人をさす言葉である「モレーノ」(moreno)や「モレーナ」(morena)を用いることが多い。また、チョラの場合、その特徴的な服装から、「ポジェラの女性」 (señora de pollera)とも呼ばれる。 ペルーでアレハンドロ・トレドとアルベルト・フジモリが大統領職を争った際、「チョロ対チノの戦い」という言い方がなされたことがある(「チノ(chino)」は英語ではChineseとなり、中南米で東洋人全般を蔑んで呼ぶ言葉である)。 なお、北米(特にアメリカ合衆国)においては、「チョロ」はメキシコ人を祖先に持つ合衆国生まれの人を激しく侮蔑する言葉とされている。特に、メキシコ出身者のギャングを指す隠語として1970年代から1980年代頃によく使われた。ステレオタイプ的にチノ・パンツをはき、ノースリーブのシャツを着て、しばしば入れ墨をしている」人を指し示す。
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