巨泉・考えるシリーズ
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巨泉時代の月曜イレブンはお色気企画が多かったが、硬派な社会問題も特集した。1971年に「戦後日本の大空白」というタイトルで徴用工問題や慰安婦問題を放送。沖縄返還直前の「沖縄で君は何を見たか」(1972年3月13日放送)、沖縄返還当日の「棄てられた沖縄の証言 〜返還後の沖縄の防衛を考える」(1972年5月15日放送)、1985年に起きた11歳の少年投身自殺事件(「マー先のばか」と書かれた遺書)など、政治・事件・事故など数々の社会問題を取り上げ、1972年5月9日に第9回ギャラクシー賞・放送批評家賞を受賞した。1982年の1月から3月にかけて計5回放送された「日韓シリーズ」は大きな反響を呼び、同年3月1日には韓国放送公社で総集編という形で韓国でも放送された。巨泉は、「このシリーズ一本のため、残り364日はバカを言ってもいい」と語っていたと言う。プロデューサーの都築忠彦は視聴率は取れるときに取ればいいという考えで、取れるものでベースを作った上で、あとからテーマ性のあるものを打ち出して制作したと語っているが、後に雑誌『中央公論』での対談で田原総一朗から「何で低視聴率になってしまう韓国問題や沖縄問題をやるのか」と聞かれたという。
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